悲劇の予言者とリアリスト
カッサンドラー(希:Κασσάνδρα)は、ギリシア神話に登場するイーリオス(トロイア)の王女。悲劇の予言者として知られる。日本語では長母音を省略してカサンドラ、カッサンドラと表記されることが多い。
「僕がもし不吉なことばかりを予言するように聞こえるとすれば、それは僕が常識に富んだリアリストであるからだ。僕は一般論で演繹的にものを言う。するとそれはとりもなおさず不吉な予言に聞こえることになる。どうしてかといえば、僕らのまわりにある現実とは不吉な予言の実現の集積でしかないからだ。どの日の新聞だっていい、新聞を開いてそこにある善いニュースと悪いニュースを天秤にかけてみれば、それはだれにでも簡単に分かる」 - 大島さん
Book Cerator Aoyagi YoSuKe
---Wikipedia
カッサンドラー(希:Κασσάνδρα)は、ギリシア神話に登場するイーリオス(トロイア)の王女。悲劇の予言者として知られる。日本語では長母音を省略してカサンドラ、カッサンドラと表記されることが多い。
概要
プリアモス王とヘカベーとの間に生まれた。長兄にイーリオスの英雄ヘクトール、兄に「パリスの審判」で知られイーリオスに戦乱(ひいては滅亡)をもたらしたパリスを持つ。同じく予言能力を持つヘレノスとは双子だという。
アポローンに愛され、アポローンの恋人になる代わりに予言能力を授かった。しかし予言の力を授かった瞬間、アポローンの愛が冷めて自分を捨て去ってゆく未来が見えてしまったため、アポローンの愛を拒絶してしまう。そのため、カッサンドラーの予言は誰にも信じられないよう新たに条件を付加されてしまったという。
カッサンドラーは、パリスがヘレネーをさらってきたときも、トロイアの木馬をイリオス市民が市内に運び込もうとしたときも、これらが破滅につながることを予言して抗議したが、誰も信じなかった。
イーリオス陥落の際、小アイアースにアテーナーの神殿において陵辱された。小アイアースは、これによってアテーナーの怒りを買い、ギリシアへの航海の途中で溺死させられた。カッサンドラーはアガメムノーンの戦利品となり、ミュケーナイにつれてゆかれた。そして、アガメムノーンと共に、アガメムノーンの妻クリュタイムネーストラーの手にかかり、命を落とした。
これにちなんで、イタリア語では日常の会話で「カッサンドラー」で「不吉、破局」といった意味を持たせて使う。
カッサンドラーを扱った文学・芸術
現代文学
『ファイアーブランド』(マリオン・ジマー・ブラッドリーの小説)
『カッサンドラ』(クリスタ・ヴォルフの小説)
音楽
『カッサンドラの嘆き』(フランチェスコ・カヴァッリのオペラ中の一曲)
『カッサンドラ』(ヤニス・クセナキスの独唱声楽曲)
『トロイアの人々』(ベルリオーズのオペラ。前半はカッサンドラが主人公。後半はアェアネス(アエネイス))
『カサンドラ』(スウェーデンのポップ・グループ、アバの曲)
映画
『カサンドラ・クロス』
列車の衝突予測場所に命名されている。
『スクリーム』
主人公が大学の演劇部でこの役にキャスティングされる。
経済
アメリカ合衆国の半導体大手インテルの共同創業者、アンディ・グローブは経営戦略の転換に必要な情報を提供する者が企業には必要と考え、「カッサンドラを組織に持て」と唱えている。ホイッスル・ブロワーという考え方の応用。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、カッサンドラーに関連するマルチメディアがあります。
トロイア戦争
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