12/03/2009

アイリスチェック - レイチェル

オープン系のディズニーランドから出現した益若つばさ




閉鎖系のmixiから出現した森ガール




面白いな~~~



野生の証明



おい、野郎ども、どっちを狙う?

益若か? 森ガールか?


益若派 => マタギ

森ガール => 百姓


だと思う - イルカ男




レイチェルは、どう思う?

ヒミツ




Aoyagi YoSuKe

Creator

今や、大都会トーキョーは? ジャングルだ~~~


 イルカはホイッスルを変化させる。まるで、意味を表すルールがあるかのようだ。ホイッスルには長短があり、高低があり、消去や、繰り返しや、余分な断片が入ることもある。イルカがこれらのすべての変化の意味を知っていて、イルカが人の言語の特徴である再結合を使えるとしたら、イルカのコミュニケーション・システムには、無限の可能性があると思える。イルカが言語を持つと実証できれば、この憶測以上の結果が得られるかもしれない。たとえ、それが馬鹿げた憶測であったとしても。イルカが私たちに話しかけるとしたら、イルカは何について話すだろうか? 漁場の穴場について話すだろうか? あるいは、サメに出くわした話をするだろうか? もし、私たちが次のようにイルカに尋ねたら、どうだろうか。

あなたたちは私たちが思っているように賢いの?

クリックを使って魚を襲撃するの?

海綿を使って何をするの?

自分のことや海の世界について話をできるの?

 私は、イルカと話す生々しい夢を見たことがある。私はバーにいたのだが、常連のアル中がいて、煙も立ち込めていた。バーは、怪しげなたまり場のような雰囲気だった。私はモルト・スコッチのダブルをオン・ザ・ロックで楽しんでいた。少しだけ不安を感じながら、酔っ払い男がたくさんいる中で、女ひとりでカウンターに腰掛けて飲んでいた。

 ある男が私の隣に来て話し始めた。何の話だったかは忘れたが、私が男から少し目をそらして、もう一度男を見ると、男はイルカに変身していた! 男は椅子の下のほうの棒に尾ビレを乗せて、腰掛けていて、冷ややかな雰囲気を漂わせて、ちびちびと長い口先で酒を飲んでいた。

私はびっくり仰天した。

「オー・マイ・ゴッド、これだ」
と思った。

イルカ男に知りたいことを尋ねれば、イルカ男が答えを告げる。

 私に与えられた唯一のチャンスだと分かっていたので、知りたいことの中で、効果的なただひとつの質問を考えた。究極の質問が何であるかを考えていたのだが、思いつかない。馬鹿げた質問でさえ思いつかない。ましてや、イルカの本質を明らかにする意味深な質問など思いつくはずもなかった。

 夢の中で、怪物がでてきたので、走って逃げようとするが、体がいうことをきかないような体験をしたことがあれば、あなたには、私の感覚が理解できると思う。私はひどく落胆したが、落胆は状況を悪化させるだけだった。時すでに遅し。イルカ男は人に戻ってしまい、チャンスは逃げた。



///主な登場イルカを紹介しておく

第二章 初めての訪問

 イルカもきもちをあらわす

 最初は浅瀬でイルカの個体識別を身につけた。七頭のイルカが毎日モンキー・マイアに来ていて、背ビレにある刻み目や、傷などの目印で見分けた。すでに、ウイルフとヘイゼルが名前や誕生や死などの記録をつけていた。私は、最初のころは背ビレの違いでイルカを見分けたが、顔や体つきやしぐさなどでも見分けられるようになった。年月が経つと、イルカの性格も分かるようになり、イルカも人と同じように性格に特徴があることが分かった。

ホーリフィン

 豆つぶ大の穴が背ビレの真ん中にあるので(銃弾であけられた)、ホーリフィンと名づけた。ホーリフィンはモンキー・マイアの女家長で、一九八二年当時、乳離れしていない二歳のジョイとニッキーという七歳の娘を連れていたが、ホーリフィンはすでに年かさだった。歯はすり切れていて、息は魚臭くて、顔は少し間抜けな感じで老けていた。一九七五年にニッキーを産んだが、イルカは十二歳から十五歳くらいで初産するので、ホーリフィンは十七歳から二十歳だったはずだった。ニッキーが初産でなければ、もっと年上だったのかもしれない。
 ホーリフィンの特徴はエサ(魚)を求めるときのしつこさだった。人が浅瀬へ入って来れば必ず近寄ってきて、すり切れた歯をむき出しにして、口を開いてエサをせがんだ。エサをもらえないときは船着場から来る舟を追った。たとえ舟が走っていても、仰むけになって、顔を上げて口を開いた。ホーリフィンのしつこさは、哀れにも見えたし、頑固で狡猾にも見えた。
ホーリフィンが他のイルカと連れ立って、浅瀬以外で獲物を捕まえているのを見たとき、ホーリフィンでも漁をするのかと驚いた。ホーリフィンはモンキー・マイアの筋金入りのイルカだった。地球上でいちばん写真に撮られて、人に触られ知られている野生のイルカだろう。ホーリフィンが野生だということを忘れてしまうことさえある。

ニッキー

 初めてモンキー・マイアを訪ねたとき、ホーリフィンの娘ニッキーは思春期だった。大型で体格が良く、背ビレの上端に数本の刻み目があるので、ニッキーと名づけられた。ニッキーはおてんば娘という印象で、スナッブノーズ、ビビ、シックルフィン、ウェイブ、シェイブ、ラッキー、ポインター、ローデントなどの若くて腕白なオスといっしょになって、八方破れの馬鹿騒ぎを楽しんでいた。だが、ニッキーは気分屋で気難しく、観光客の視線にしばしばイラついた。喜んでエサをもらいはするが、人とは長くは関わりたくなかったようだ。不運な観光客がわき腹を撫でようとすると、ニッキーは頭を上げてかみつくこともあった。しばしば怒りをあらわにしたが、気分さえ良ければ、愛情と友情をほとばしらせる。ニッキーは幸運な人を選んで愛情を注ぎ、逆に人からの愛撫も受け入れた。リチャードもそういう体験をした。ニッキーはリチャードのひざに物憂げにまとわりついて、リチャードから抱擁されると、半目を閉じてうっとりして、リチャードのつま先を少しだけかじって、仰むけになり腹を見せて愛撫を許した。さらに、あごや、噴気孔の周り、胸ビレの下を撫でるのも許した。ニッキーの気分が何で決まるのかは分からなかった。ニッキーは予期できない振る舞いもするが、頭が賢くて、性格は複雑だった。逆にニッキーも熱心に人の振る舞いを観察していた。

クルックドフィン

 クルックドフィンはもう一頭の大人のメスだ。背ビレが折れ曲がっているので、クルックドフィンと名づけられた。クルックドフィンには六歳の娘パックがいる。クルックドフィンは一匹のエサをがまん強くもらう。だが、エサをもらうときには戸惑っていたエサをねだるとき、慣れたイルカなら人に近づいて、胸ビレを砂底につけ体を支えて、背中を曲げて頭を上げて口を開く。ボートに乗って沖でクルックドフィンに出会うと、クルックドフィンはいつも近づいてきて、噴気孔から大きな空気の泡を出し、自分がナーバスになっていると伝える。人との間で何かが起きて、クルックドフィンは感情が不安定になったようだ。私たちが初めてモンキー・マイアを訪れたころ、クルックドフィンは毎日のように浅瀬に来ていたが、浅瀬に来る回数はどんどん減っていった。

パック

 パックは母と違ってシャイではなくて、上品で優美だった。口先がきゃしゃで、目は優しくて、肌がきれいだった。群を抜いて美しくて可愛く、気持ちが安定していて、人をかんだり攻撃的になったりしなかったが、そのパックでさえ例外はあった(ボーイフレンドたちと馬鹿騒ぎをした)。当時、パックとニッキーは思春期で元気がよくて、年齢も近くて仲良しだった。そして、「ボーイ」たちといっしょに遊んでいた。二頭の若いメスと取り巻きのボーフレンドたちは、モンキー・マイアの沖で飽きることなく戯れていた。しぶきを上げて追いかけっこをして、いちゃついて馬鹿騒ぎをした。ニッキーとパックはボーイフレンドたちから急に離れて、浅瀬へ来て魚をもらい、少しだけ人と遊ぶこともあった。ボーイフレンドたちは、そのときはニッキーたちが戻るのをがまん強く待った。

ビビ

 ビューティフルという大人のメスがいたが、私たちが訪れる前年、思春期の息子ビビ(ビユーティフル・ベイビーの略)を残して姿を消した。ビビは興奮しやすくて、攻撃的になることもあった。少しずる賢くて、予期できない振る舞いもしたが、小さく輝く目が興奮気味の性格を補っていた。口先に特徴があって、少しだけねじれていた。私はビビのイルカ格は少し低いと感じていて、そのためビビがクレージーになったようだ。ビビは人と触れ合って興奮して、私に近づいてきて顔を上げて野生を顕わにする。金切り声を出して、唸り声を上げながら水しぶきを立てて、勃起したペニスを体を上下させて砂底につき立てた。ビビの振る舞いを予測するのは困難だった。

スナッブノーズ

 スナッブノーズはモンキー・マイアに来る大人のオスだが、彼の家族関係については何も分からなかった。スナッブノーズ以外のイルカは人と関わるのをまったく気にしなかったが、スナッブノーズは違っていた。用心深くためらいがちで人と距離を置いていた。
 人の手からエサをもらうとき、スナッブノーズは慎重だった。人のほうから深みへ入って近づき、目の前に優しくエサを置かなければならなかった。人の手からエサをもらうこともあったが、普通は人の方からエサを優しく与えなければならなかった。スナッブノーズは、ゆっくりだったが着実に人に慣れていって、やがて人と気楽に接するようになった。スナッブノーズを見ていると、子どもとジョークを飛ばしながら遊ぶのが好きで、あごひげを生やした太鼓腹の男が目に浮かぶ。
 口先がおどけた感じで下に曲がっているので、スナッブノーズと名づけられた。目は茶色で、性格は穏やかで、信頼できたが少しおっちょこちょいだった。このイルカたちが私たちが初めてモンキー・マイアを訪れたときの

「登場イルカ」

で、母(ホーリフィン、クルックドフィン、最近姿を消したビューティフル)とその子どもたちだ。

このイルカたちがモンキー・マイアを訪れる人になついた。家族関係が不明なモンキー・マイアのイルカは二頭だけだったが、この二頭もやがては常連になった。一頭はシックルフィンというオスで、スナッブノーズとビビとつながりが深かかった。もう一頭はサプライズというメスで、ボートの上にいる人になついた。この二頭はたまにモンキー・マイアの浅瀬に来た。二頭は

「常連のイルカ」

といっしょに来ることが多く、そのうち常連の仲間入りをした。

 イルカは一日じゅう浅瀬に出入りした。イルカが浅瀬に入って来れば、リチャードと私も浅瀬に入った。イルカと遊びながら、携帯型テープレコーダーに観察結果を記録して、最終的にノートに書き写した。イルカは触るのを許してくれたが、触られる場所や触られ方をえり好みした。頭はダメでとくに噴気孔と目には触らせなかった。イルカから求めてこない限り(イルカが裏返しになって腹を見せない限り)、あごと腹には触らせなくて、背ビレと胸ビレも嫌がった。頭を上げて人の手にかみついたり、胸ビレで人の首に空手チョップしたりもした。運がよければ、イルカから攻撃を受けることもなく、イルカの方が勝手に手の届かないところに離れていく。

 最初は手でエサを与えるだけでスリルがあったが、遊びやゲームのほうが楽しかった。イルカの内面が見えるように接したかったが、海草を使うゲームは目的に適っていた。長くて平たい海草が海岸に打ち上げられて山積みになっていたので、ゲームの道具には事欠かなかった。人とイルカでやり取りするゲームで、

「ギブ・アンド・テイク」

をテーマにしたバリエーションがたくさんあった。

 ニッキーとパックが浅瀬にいるときに、リチャードと私がやんちゃな二頭といっしょに海の中に立つ。ニッキーが近寄ってくると、私がゲーム用の海草を見つける。一番近くにある長さがおおよそ一インチ(約二・五センチ)の海草を拾い上げて、海草の先端をニッキーに差し出すと、ニッキーは近寄ってきて口先でゆっくりと巧みに海草をくわえる。私がじっとしていると、ニッキーは少しだけ海草を引っ張って、

「この取引は何なの」

と言わんばかりに目を向ける。

私が引くとニッキーが引き返す、私が引いてニッキーが引き返す、そして私が手を離すと、ニッキーは海草を放り出して去っていく。海草を使ったロール・プレイ・ゲームだ。

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