ベルリン映画祭 寺島さん受賞

02月21日07時03分
ドイツで開かれた世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭で、日本の反戦映画に主演した寺島しのぶさんが、最優秀女優賞を受賞しました。日本人の受賞は、昭和の名女優の田中絹代さん以来、35年ぶりで、3人目です。
ベルリン国際映画祭は21日、授賞式が行われ、コンペティション部門で、若松孝二監督の映画、「キャタピラー」に主演した寺島しのぶさんが、最優秀女優賞を受賞しました。授賞式では先に帰国した寺島さんにかわって若松監督が記念のトロフィーを受け取りました。映画「キャタピラー」は、戦争で腕や足を失った男性とその妻を通して、戦争の愚かさや人間の欲望などを生々しく描いた作品です。江戸川乱歩の短編小説「芋虫」を基にしたこの映画で寺島さんは、夫の介護を続けながら、しだいに欲望に目覚めていく妻の役に、体当たりの演技で臨みました。ことしで60回目を迎えた歴史あるベルリン国際映画祭で、日本人の最優秀女優賞の受賞は、1964年の左幸子さん、1975年の田中絹代さん以来、35年ぶりで、3人目です。寺島さんは京都市出身の37歳で、父親が歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん、母親が女優の富司純子さんという芸能一家に育ちました。大学を卒業後、舞台からテレビドラマ、映画へ活動の場を広げ、平成15年に主演した映画「赤目四十八瀧心中未遂」で日本アカデミー賞の主演女優賞を受賞して注目を集めました。その後も徹底した役作りと卓越した演技力で、実力派女優として活躍を続け、現在放送中の大河ドラマ「龍馬伝」でも龍馬の姉の役で熱演を見せています。寺島さんが主演した映画「キャタピラー」は、ことし8月から国内で上映される予定です。寺島しのぶさんは21日夜から大阪市で始まる舞台に出演するために帰国しており、ベルリン国際映画祭の授賞式では、若松孝二監督が、寺島さんのコメントを読み上げました。寺島さんは今回の受賞について、「ほんとうにほんとうにうれしいです。60回という記念の映画祭でこのような賞がいただけたことを感謝し、生涯の宝物にします。いつかすべての国の戦争がなくなることを祈ります。殺し合うことでは何も解決しないですということがこの映画を見た人にわかってほしいと思います」とコメントしました。
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