10/27/2010

天人五衰 - 三島

面白い~~~


吉原の5人の花魁の悲喜を描いている







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5つ星のうち 5.0 虚無の海へ続く桟橋2006/11/20
レビュー対象商品: 天人五衰 (新潮文庫―豊饒の海) (ペーパーバック)
 本作品は昭和45年8月に結末のみ先に書かれ、11月25日に結末に至るまでの部分が編集者に渡されたとのことです。 
「豊饒の海」という題名は第一巻巻末にあるように「豊かの海」とも訳されるラテン語の「Mare F(o)ecunditatis」の邦訳。「月のカラカラな嘘の海を暗示」し、宇宙的虚無感と豊かな海のイメージをダブらせているそうです。 
 作者は日本文学研究者ドナルド・キーン氏に自分の死後「豊饒の海」全四巻の翻訳がなされるよう尽力を頼み、「そうすれば世界のどこかから、きっと小生というものをわかってくれる読者が現れると信じます」と言っています。 

 賛否両論ある結末を持つ作品ですが、「豊饒の海」全四巻を一気呵成に読まれることをお薦めします。特に第一巻の門跡の法話や第三巻前半を良く頭に入れることが必要だと思います。 
 私もこの衝撃的な傑作について、少しでも本質に迫るために何度でも読み直したいと感じました。なお、僭越ながら現在の個人的感想を言わせていただくと、物語性が最後に否定されようと、主題をもって深く心を抉る作品でありました。全四巻に渡り、人間というものが過剰なまでに克明に、そして鮮やかに描かれ、それが結末との対比を醸し出すのではないかと思いました。


さ、一挙に出場、アメリカン・5人組、笑い - 自由の女神




---Wiki
豊饒の海』(ほうじょうのうみ)は、三島由紀夫長編小説。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部からなり、「浜松中納言物語」に題材をとる。1965年から1970年にかけ、月刊の文芸雑誌新潮』に連載された。



「夢と転生」がテーマ。20歳で死ぬ青年が、次の巻の主人公に生まれ変わっていく。仏教唯識思想、神道一霊四魂説、の「シテ」「ワキ」、春夏秋冬、など様々な東洋の伝統を踏まえて書かれている。なお第一巻は和魂を、第二巻は荒魂、第三巻は奇魂、第四巻は幸魂をあらわすと三島は述べている。
第四部「天人五衰」の入稿日に三島は、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺した(三島事件)。「豊饒の海」とは、月の海の一つである「Mare Foecunditatis」の訳語。
創作ノートからは、当初とは全く違った構想だったことがうかがえる。最終巻の文庫解説(田中美代子)末尾で、掲載終了が当初の予定よりも約1年余り早まったと記述される。

あらすじ [編集]


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]

第一巻・春の雪 [編集]

生まれたときから貴族であることが約束されている侯爵令息・松枝清顕は自尊心の強い繊細な人物であった。何不自由ない生活を送っていたが、流れるままの生活に何かわだかまりを抱えていた。そんな彼にとって、幼馴染の伯爵令嬢・綾倉聡子は特別な存在であった。聡子もいつからか清顕を恋い慕うようになっていた。が、些細なことで自尊心を傷つけられた清顕は突き放したような態度をとるようになる。聡子は失望して洞院宮治典王と婚約。皇族の婚約者となったことで、聡子とのが禁断と化したことから、日常生活からの脱却を夢見る清顕は、聡子に関係を迫り、聡子もこれを受け入れる。しかし聡子の妊娠によって二人の仲は両家に知れ渡り、聡子は大阪の松枝侯爵の知り合いの医師の元で中絶をし、そのまま奈良門跡寺院「月修寺」で出家する。なおも清顕は聡子との面会を希望するが、聡子は拒絶。雪中で待ち続けたことが原因で肺炎をこじらせ、清顕は二十歳の若さで死ぬが、死ぬ直前に親友・本多繁邦に転生しての再会を約束する。

第二巻・奔馬 [編集]

聡子と結ばれることなく清顕が死んでから十九年。彼の親友であった本多繁邦は、大阪控訴院高等裁判所に相当)判事になっていた。繁邦は、清顕と同じく三つの黒子を持つ少年、飯沼勲と出会う。繁邦は彼から、愛読していたという『神風連史話』を渡される。勲はその精神を以て有志達と「純粋な結社」を結成、決死の何事かを成し遂げようとしていた。清顕の日記に符合する出来事が起き、繁邦は彼が清顕の生まれ変わりであると確信を深めるが、勲は財政界の黒幕を殺害し二十歳で鮮烈な自決を遂げる。

第三巻・暁の寺 [編集]

繁邦は、かつて清顕と親交のあったシャム(タイ)の王子と、そのいとこの故郷である、タイのバンコクに来ていた。そこで彼は、日本人の生まれ変わりであると主張する、王女・月光姫(ジン・ジャン)と出会う。繁邦はインドにも旅行し、そこで深遠な体験をする。インドの体験と親友の生まれ変わりに触発され、仏教の輪廻転生唯識の世界にも足を踏み入れた繁邦。やがて終戦を迎え、来日した姫に繁邦は年齢不相応の恋心を抱き、翻弄される。だが、彼女も二十歳でコブラに噛まれ亡くなる。

第四巻・天人五衰 [編集]

天人伝説の伝わる三保の松原。その近く清水港の帝国信号通信所で働く聡明な16歳の少年、安永透。八十になった繁邦は、透を清顕の第三の生まれ変わりでないかと考え、養子にして英才教育を施す。やがて成長し、転生の話を知った透は、二十一歳の誕生日に毒を仰ぎ自殺を図ったが、未遂に終わったが失明してしまう。死期を悟った繁邦は、六十年ぶりに奈良「「月修寺」」に尼僧門跡となった聡子を訪ねるのであった。なお当初予定された題名は『月蝕』だった。モデルとなった寺院は奈良市にある『圓照寺』である。


---Wiki

天人五衰(てんにん・の・ごすい)とは、仏教用語で、六道最高位の天界にいる天人が、長寿の末に迎える死の直前に現れる5つの兆しのこと。
大般涅槃経19においては、以下のものが「天人五衰」とされる。これは仏典によって異なる。
  1. 衣裳垢膩:えふくこうあい(衣服が垢で油染みる)
  2. 頭上華萎:ずじょうかい(頭上の華鬘が萎える)
  3. 身体臭穢:しんたいしゅうあい(体が薄汚れて臭くなる)
  4. 脇下汗出:えきかかんりゅう(脇の下から汗が流れ出る)
  5. 不楽本座:ふらくほんざ(自分の席に戻るのを嫌がる)
このうち、異説が多いのは3つ目で、「身体臭穢」の代わりに
  • 『法句譬喩経』1や『仏本行集経』5では「身上の光滅す」
  • 『摩訶摩耶経』下では「頂中の光滅す」
  • 『六波羅蜜経』3では「両眼しばしば瞬眩(またたき・くるめく)」
となっている。
なお、『正法念経』23には、この天人の五衰の時の苦悩に比べると、地獄で受ける苦悩もその16分の1に満たないと説いている。『往生要集』では、『六波羅蜜経』の説に依り、人間よりはるかに楽欲を受ける天人でも最後はこの五衰の苦悩を免れないと説いて、すみやかに六道輪廻から解脱すべきと力説している。
また、中世の本地物語である『熊野本地』に出る「五衰殿」などは、この天人五衰に由来する。

関連作品 [編集]

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