8/14/2011

ネトウヨ

   ネトウヨを産んでいるのはテレビ


   テレビがバイキンを巻き散らかす。 


結果として、ネトウヨが発生する


   ネトウヨと類似しているのが、アメリカのティーパーティー 


ティーパーティーは明らかな政治勢力だが、主張はネトウヨ的・・・



インターネット上、特に2ちゃんねる等の大型掲示板で自民党寄り、もしくは反与党的(2010年1月現在)な過激な発言をする人々。国粋主義とは限らない。一般的にネガティヴな意味で用いられる。ネトウヨとも。
ネット右翼だからといって現実社会においても右翼であるとは必ずしも限らない。

日教組自治労など労働者団体に対して強い嫌悪感を抱いていることが多く、中山元国土交通大臣の辞任騒動の際にも「日教組をぶっ壊せ」などという発言に対して「よく言った」「まさに正論」など肯定的意見が相次いだ。

背景

いわゆる団塊世代二世以降の子供は日本経済の高度成長により特に苦労することなく一定水準の生活を親から享受され、労働意欲が薄れてしまったのに加え、バブル崩壊による就職率の低下が重なり、若い世代の中から働かず結婚もせず子供も作らず、親の資産を食い潰して生活している人々が続々と現れ始めた。彼らは暇つぶしのため匿名掲示板に平日の日中から書き込みを繰り返すなどしていたが、その中で自分たちの境遇を正当化するための仮想敵として教師や労働者が選ばれ、その集まりである日教組労組が狙われるようになったという説がある。ただし実態はそう単純ではなく、戦争や殺人に対するゲーム的感覚や、社会不安に対する保守勢力への擦り寄りなど、複雑な環境が絡み合っているとみられる。

用法拡大の経緯

2002年のワールドカップと9.17小泉訪朝以来、日本のサイバー空間上で続いていた外交上の排外主義的な論調に対して、そのような勢力を包括的に呼称する差別的な用法の1つとして生まれた。
その後、日本のサイバー空間において、ブログの普及が浸透し、議論が活発化するにつれ、語用例が拡大し、論壇系のブログコメント欄における、匿名のゲスト・コメントを中心として、ホストの迷惑を顧みない勝手気ままなコメンターの立ち振る舞いをも指し示すようになった。
サイバーカスケードの概念を転用して小倉秀夫氏が提起している使用例がその急先鋒である。ここでは、「ネット右翼」に該当する人々は視野が狭く、集団分極化や群集心理によって過激化しやすい、というニュアンスが含まれている。*1

紛争の悪循環

ネット右翼側とレッテリングされた側からネット右翼という言葉の使用者たちへ「反日極左工作員」「反日朝鮮人」などといった新たなレッテリングや誹謗中傷が行われるケースがしばしばある。2ちゃんねるでは右翼左翼という語用法に対する汚染も進むという「負のスパイラル」状態に陥っている。

朝日新聞2006年5月5日付掲載記事

なお、06年5月5日付朝日新聞によると、「攻撃コメントをしつこく投稿」し「自分と相いれない考えに、投稿や書き込みを繰り返す人々」と定義されている。「右翼」という言葉は、そうしたコメントを寄せる投稿者が右翼的な意見をもっている例がほとんどであることから、そう呼ばれるようになった、としている。
東京弁護士会に所属する小倉秀夫さん(37)のブログに寄せられるコメントの数は多い時でも日に20前後だった。それが昨年2月初め、10倍近くに急増した。
普段はIT関連について考えを掲載している。そこに他人のブログに攻撃コメントをしつこく投稿する行為をいさめる意見を載せた。その直後のことだった。
コメントの大半は批判だ。差出人の名前の欄は「Unknown」。匿名だった。「あなたは勘違いしている」「なぜ非を認めないのか」……
回答しないと「このまま逃げたらあなたの信頼性はゼロになりますよ」。反論すれば、再反論が殺到した。議論の場から離れることを一時も許さない「ネット右翼」だ。
数年前からネット上で使われ出した言葉だ。自分と相いれない考えに、投稿や書き込みを繰り返す人々を指す。右翼的な考えに基づく意見がほとんどなので、そう呼ばれるようになった。
(「萎縮の構図・4:炎上朝日新聞2006年5月5日)」より引用。強調は引用者による)
この掲載記事が紛争当事者の一方のみの意見を全面的に採用したかのように読めることから、さらに現在波紋を呼んでいる。

産経新聞2005年5月8日付掲載の佐々木俊尚氏執筆のコラム

また、朝日新聞の記事より1年も前の2005年5月8日付産経新聞のコラム「断」では、ジャーナリスト佐々木俊尚が、「ネット右翼」とは「インターネットの掲示板やブログなどで、左翼的・反日的な発言をする者がいると、猛然と批判のコメントの嵐が降り注ぐ。こうした状況に閉口する左翼系の人たちが、「組織化されたネット右翼が集団で妨害行動をおこなっている」と抗議するようになったのが、この言葉の始まりである。」と述べている。
ネット右翼」という言葉がある。インターネットの掲示板やブログなどで、左翼的・反日的な発言をする者がいると、猛然と批判のコメントの嵐が降り注ぐ。こうした状況に閉口する左翼系の人たちが、「組織化されたネット右翼が集団で妨害行動をおこなっている」と抗議するようになったのが、この言葉の始まりである。
この問題に大きな火をつけたのは、朝日新聞の地方記者とのちに発覚する人物が開設していたブログだった。この記者はNHK報道政治介入問題を取り上げ、「政治家に検閲させるとは何ごとか」と書いた。読者から「検閲ではないのでは?」という疑問が寄せられると、いきなり「自分と意見が違うと『アカ』『サヨ』『プロ市民』とレッテルをはって議論をごまかす。こうやって人間の思考力って退化するんだな。人間から猿への逆ダーウィン退化論を実証できそう」と暴走。これに対して数百ものコメントが殺到、ブログ炎上して消滅した。
さらにこの問題は、著名な弁護士である小倉秀夫氏のブログにも飛び火。小倉氏が「品位に欠くコメントを執拗に投入するのは民主主義の敵だ」などと書いたものだから、こちらも燃え上がり、結局四月末に閉鎖されてしまった。
こうした現象を「組織的妨害」と決めつけるのは、市民運動系の人たち特有の謀略史観ではないだろうか。そうではなく、これまでマスコミで黙殺されてきた新保守論的な世論が、ネットという媒体を得て一気に表舞台へと噴出してきているというのが、実は「ネット右翼」の正体ではないかと思うのである。
(2005年5月8日付産経新聞のコラム「断」より引用)
その後、朝日新聞は、「カーニバル化する社会」などの著作で知られる鈴木謙介氏のインタビュー記事を掲載し、『ネット右翼』現象とカウンターバランスとして登場した『ネット右翼』の動機を分析している。鈴木氏はネット右翼の思想的土壌を『アンチ左翼』と捉えたうえで、不毛な二項対立構造を打破するためのプロボカティブな提案をする。

朝日新聞2006年5月19日掲載記事

ピーク過ぎたネット右翼 

「若者の右傾化」を象徴する存在として近年、「ネット右翼」が注目されている。ネット上で、中国韓国をけなしたり「左翼メディア」をちゃかしたりする人々だ。
彼らは、北朝鮮韓国中国が日本の戦争責任を指摘するたびに猛反発し、朝日新聞などの「弱腰」で「進歩的な言説」を馬鹿にし合う。
確かに彼らは、愛国心に燃える右翼集団に見えなくもない。だが本質は、右翼というよりは「左翼嫌い」だ。より正確に言えば、「マスコミに流通する言葉が優等生的な言説ばかりであることにいらだっている」集団である。
だから彼らが国家主義を目指していると考えると、認識を誤る。彼らの多くはメディアの言説が「左」に傾き過ぎていると感じ、バランスを取ろうと考えているのだ。
ネット右翼が台頭したきっかけは日韓共催サッカーW杯(02年)だ。「韓国人に日本がどう見られているか」に関する情報が大量に流入し、日本が批判されていると知った人々の中から「日本のメディア韓国に甘い」との反感が噴き出した。
とはいえネット右翼現象は、すでに沈静化に向かい始めたように見える。おそらく、「韓流ブーム」のアンチとして昨年出版された「マンガ嫌韓流」のブームあたりがピークだったのだろう。
彼らが活動から降り始めた理由の一つは、「日本が右に傾き過ぎた」との意識が生まれたためだろう。彼らの多くは、そもそも右傾化を目指していたのではないからだ。
また彼らは既存の政治運動を嫌い、ネットという新メディアで「草の根」活動をしようとした。だから実際にビラまきなどの具体的な政治運動に触れると、違和感を覚える。現実に近づくほど、バランスを取るという動機とのギャップが見えてくるのだ。
ネット右翼的な現象が今後、強力な国家主義運動に発展する可能性は小さいのだが、だからといってこの現象が無害だとも思えない。
韓国はうるさい」とあからさまに他国を侮蔑したり、「竹島自衛隊を送れ」と極端な強硬政策を主張したりする言説がタブーではなくなった。こうした主張が積み重ねられることで、世論が変質する可能性はある。他国に対する極端な強硬政策を打ち出す政治家に、暗黙の承認を与えてしまうかもしれない。
それを防ぐには、あたかも左翼と反左翼しか存在しないかのような、不毛な国家論の現状を打開せねばならない。手がかりとして私は、愛国心憲法教育基本法に書き込むことをあえて提唱したい。「愛国心は危ない」という結論ありきの議論は、反左翼脊髄反射的な批判の「燃料」にしかならないからだ。
ただし、ここでいう愛国心とは「愛国者でなければ売国奴だ」というような排除の論理のことではない。
社会のメンバーを誰も排除しないための愛国、平等を目指して人々が幅広く連帯するための愛国ーーそのような愛国を機能させるためのきっかけとして今回の愛国心論議を生かせないか、と思う。
たとえば近年、経済的格差の拡大が言われるが、愛国者なら同胞の貧困は放置できないはずだ。「負け組」や地方を排除するか、同胞として見捨てない道を進むか。自民党愛国はどちらだろう。またその愛国は外国人を排除するだろうか、しないだろうか。
国家や愛国をどう規定するかについて国民が考える。そのような作業が求められている。(聞き手・塩倉裕
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員。
76年生まれ。専攻は理論社会学。著書に「暴走するインターネット」「カーニバル化する社会」など。
同義語・類義語・対義語 ネット保守ネット左翼熱湯浴ネトウヨブヨク
関連エントリ
id::plummet - [炎上観察記:弁護士編]朝日新聞炎上を取材する
澁川修一 - ネットの「速さ」と「パワー」の威力とは何か:ネット右翼問題を題材に
*1:ちなみに、サンスティンのサイバーカスケードという用法も独り歩きし、サンスティンの語用法はあまり省みられていないようである

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