5/29/2009

個と自由

フランス人にとって、大切なものとは?

個と自由ではないだろうか?


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NHKフランス語講座に出演したエステティシャンの話をかいつまむと・・・


ルネサンス期の詩人は、朝に咲くバラの清らかさに、美をたとえていました。

外見の美しさは重要です。もちろん、内面の美しさも大切ですよ。内面や頭がちゃんとしていなかったら、外見にも現れて、輝きませんからね。

美の基準というのは進化するものです。ライフスタイルによって変わってきます。

お客さんに満足していただくには、まずはきちんとおもてなしすること。そして(ご要望を)しっかり聞くこと。私たちの仕事は、プロの技術が50%、残りの50%は人間関係、つまり、人間的暖かさや、思いやり、配慮です。技術が50%、心遣いが50%

帰宅後は仕事のことは忘れます。まず、忘れるべきだと思います。再びいい仕事を生み出すためには、プライベートの時間をしっかり持たねばなりません。情報を仕入れるために、美術館に行ったり、衣装博物館を見たり、絵画を通して髪型の変遷を見たりするのもいいですね。そして、気分転換することですね。私には仕事とプライベートの区別が必要です。

私にとって仕事はとても大事なものです。なぜなら、とくに20世紀、21世紀を生きる女性にとって、仕事とは、まさに「自由」と同義です。自分の欲しいものを買うための手段でもあります。でも、何より、自由を手に入れる術です。


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1954年、18歳のときに、『悲しみよ こんにちわ』で鮮烈なデビューを飾り、富と名誉を手にした小説家フランソワーズ・サガン。

その息子へのインタビューより抜粋(映画、『サガン - 悲しみよ こんにちわ』について)


書くことは彼女の人生であり、とても好きなことであり、やりたいことでした。自分の野心を一生追求できることは幸運だと語っていました。

彼女は自分の私生活に関心が集まるのが理解できないようでした。公の場における”フランソワーズ・サガン”としての自分を嫌っていましたので、その話題が出ないほうが幸せそうでした。

彼女にとって孤独は最大の敵でした。ただ、仕事や読書をしたいとき、静かに過ごしたいときなどは、そっとしておかなければなりませんでした。孤独を選べる立場にいたかったのですね。同時に、人の気配を近くに感じていたかったようです。

母にとっての幸せとは、仕事をすること、つまり書くことだったと思います。それが、最大の幸せでした。それから、何もしないでいられることでしょうか。

彼女の言う「何もしない」というのは、仕事をする時間と「何もしない」時間を選択できるということです。ベッドに横になって、読書や音楽鑑賞をしたり、友人と外で会ったり、展示会を見に行くことなどを選べるということです。

彼女を象徴する言葉は、「自由」でしょうか? 彼女にとって、この言葉は神聖だったのです。彼女の人生を象徴した言葉だと思うのです。彼女にはいつも選ぶ自由がありました。生活様式も、友人も、意見も、生き方や他人の接し方などすべてです。

私は、母が笑っているシーン、陽気なシーン、生き生きとし楽しんでいるところが好きです。これが映画で私がもっとも好きな部分です。


http://www.sagan-movie.com/index.html

6月6日、Bunkamuraル・シネマ他、全国ロードショウ

Aoyagi YoSuKe

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