1/29/2011

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トリビア・ジャーナル1244

★"Whole Earth Discipline"の締めくくり最終章には、「地球工学」(geoengineering)のさまざまなアイディアが網羅されている。荒唐無稽に思えるものもあるが、かなり真剣に検討されている案もある。たとえば、太陽光の反射率を上げるために、成層圏に二酸化硫黄の断片をバラ撒く、という構想がある。これは1991年にフィリピンのピナトゥボ火山が大噴火して大量の二酸化硫黄が成層圏にまで舞い上がり、地球全体の気温が下がったという前例がある。これを、人工的にやろうというもの。また別のかなり実現が見込まれているプロジェクトとして、海上に無人の船舶を1500隻ほど浮かせ、人工衛星で航路を指示し、船底に設置したエンジンで海水を攪拌して無数の水滴を空中に放出して雲を増やし、大気中の二酸化炭素を吸収させようという案。珍奇と思える発想から偉大な発明が生まれることがあるから、ナンセンスだと笑い飛ばしてはいけない。コスト・エフェクトで見合うものから、実験していくしかないのだろう。ひょっとすると、実現可能で効果バツグンというものがものが出てこないとも限らない。「イグノーベル賞」に近い案もある気はするけれど、地球工学のアイディア合戦は楽しい。
★チュニジアの政変で長期政権が斃れたあと、ドミノ現象でお隣のエジプトでムバラク政権も大揺れに揺れている。エジプトで、サダト大統領が暗殺され、ムバラク政権が誕生したころ、偉大なサダトの後の無名政権は長持ちするまいと思われていた。それが、もう30年になる。私がサダトにインタビューしたのは、彼が暗殺される半年ほど前のことだった。サダトには「田舎の村長さん」という印象を持ったが、純朴で誠実、獄中で独学でドイツ語をマスターするほどの粘りも持っていて、好感が持てた。どこかに、私がサダトと握手している写真が残っているはずだ。その後を継いだムバラクは、外部から見ている限り、それほど悪名高い独裁者だとは思えないが、どの国を見ても、30年も政権に居すわっていると、よどみが濁って来ることは、現代史も証明している。かつてのポルトガルのサラザール政権がそうだった。それに準じる王朝も、アジアで存続している。
★『グレート・リセット』の広告は、日経の終面の全5段や、朝日一面の三段八つ割りがかなり目立ったし、アマゾンでも好意的なカストマーズ・レビューが出て、割に順調にすべり出している。『ブルーゾーン』は、雑誌「アエラ」のカラー1ペ^ージ書評が出た。売れ行きの趨勢は、もう少し推移をトレースしないと判断できない。 仙名 紀

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