1/26/2009

新自由主義

ロジックは大事です。異文化コミュニケーションと切っても切れない・・・

問題は、グローバリズム一辺倒だということ。


グローバリズムとローカリズムの調整が必須だと思う。

そのためには、ロジックベースで行かなければならない・・・


(出典)


http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090123/183649/?P=1

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なぜ私は変節したか?

人間を幸せにする資本主義の模索を
篠原 匡
政治 市場原理主義 米国型資本主義 経済 規制緩和 新自由主義
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 「構造改革」の急先鋒として知られた三菱UFJリサーチ&コンサルティングの理事長、中谷巌氏。細川内閣や小渕内閣で規制緩和や市場開放を積極的に主張。市場原理の重要性を声高に説いた。小渕内閣の「経済戦略会議」における提言の一部は小泉政権の構造改革に継承されており、構造改革路線の生みの親とも言える存在だ。その中谷氏が昨年12月に上梓した著書が話題を集めている。

 タイトルは『資本主義はなぜ自壊したのか』。「構造改革」を謳い文句に登場した新自由主義の思想と、そのマーケット第一主義の結果として現出したグローバル資本主義(米国型金融資本主義)を批判した書である。所得格差の拡大、地球規模で進む環境破壊、グローバルで進む食品汚染、崩壊する社会の絆――。これらはグローバル資本主義という「悪魔のひき臼」がもたらした副産物であると説く。

 「政・財・官」の癒着に象徴される悪しき日本。それを変革するためには構造改革が不可欠だった。だが、米国を震源地とした金融危機は、小さな政府を目指す過程で削ぎ落としたものの重要性を浮き彫りにした。かつて米国型資本主義や市場原理主義を信奉した男は危機の今、何を考えているのか(聞き手は、日経ビジネス オンライン記者 篠原匡)。

 ―― 前書きには「自戒の念を込めて書かれた『懺悔の書』」とありました。中谷教授と言えば、米国型資本主義や市場原理主義の急先鋒というイメージが強い。どうして新自由主義やグローバル資本主義に疑問を持つようになったのでしょうか。

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 中谷 まさか計画経済、共産主義にするわけにはいきません。やはり新自由主義を修正し、資本のご機嫌を取りながら是々非々でやっていくしかないでしょう。ある程度、資本に鎖をつけるということですね。

 ―― 欧州は米国型資本主義とは一線を画していましたね。

 中谷 欧州はそうですよね。彼らの基本的な考え方は、「絶対に正しいことなんかない」ということなんですね。米国人は「自分たちが考えていることは絶対に正しい」という感じ。これが欧州と米国の決定的な違いでしょう。

 地続きの欧州では、「自分の考え方が絶対に正しい」と思った瞬間、戦争になってしまう。それが欧州の歴史ですからね。何百年も戦争をしてきて、さすがに学んでいるから、どんなに正しいと思っても、絶対にごり押ししないという大人の論理がそこにはある。米国もイラクで失敗しているんだけど、本土が戦争になっていないからか、十分に反省ができていないんじゃないかな。

「社会が崩れると国の競争力はなくなってしまう」

 ―― 中谷教授に対する従前のイメージと今回の本の内容が全く違うので驚きました。読者の反応はどうでしたか。

 中谷 ものすごい(笑)。右から左まで全部。今までいろんな本を書きましたが、一番多かったですね。

 ―― 「お前、昔と言っていることが違うだろ」というのは?

 中谷 いや、ありますよ。「お前は無責任」だというような。でも、それは言われても仕方がない。「すみません」と謝っています。まあ、割と好意的に見てくださる方が多いのでありがたいですが。

 ―― 金融危機というタイミングでの出版はどんぴしゃでしたが、かなり前から準備をされていたんですか。

 中谷 実は、小渕内閣の「経済戦略会議」が終わってからは、一切、政治には関与しなかったんです。自分もちょっと考えるところがあって、もう一度、勉強しなければならないと考えていました。ですから、小泉政権やそれ以降の政権でも、世間的にはあまり意見を申し上げないことにしていました。

 その間、もういろいろな分野の専門家の方々にお会いしたり、本を読んだり、それに没頭してきました。その後、7~8年たって、グローバル資本主義や日本のあり方などの姿がおぼろげに見えてきたので、半年前から書き始めたんですよ。そうしたら、リーマン・ブラザーズの問題が起きて…。

 僕は経済学が専門ですが、経済学というのはマーケットと国しかない学問なんですね。個人がマーケットで努力し、足りない分は国が何とかする、という考え方。そこにあるのはマーケットと国だけ。その間には社会というものがないんですよ。

 ―― 確かに、その通りですね。

 中谷 でも、社会が崩れてしまえば国の競争力はなくなってしまう。日本みたいな国は特にそうでしょう。そういった経済学には含まれないものの知識を深めないと何の議論もできない。それで、歴史から文明論、哲学書などをたくさん読まないといかんな、と思ったわけです。

「価値観」を捨象する経済学の未来

 ―― 特に、今のような時代は様々な価値観に触れるべきですよね。

 中谷 経済学は価値観を入れてはいけないという学問。歴史とか文化などの価値は議論に入れてはいけない学問なんですよ。だから、すごくロジカルで分かりやすい。だから、世界に普及してしまう。例えば、竹中平蔵さんはどんな問題にもきちっと答えられるでしょう。経済学の知識が体系立てて頭に入っている人は、どんな問題でも必ず答えられる。

 経済学の世界では、ロジックを組み立てて、サイエンティフィックな意味で絶対に穴が出ないような完璧な論旨の論文が書けるかどうかが重要になる。これを積み重ねていくと、いい大学からオファーが来て、出世できる。でも、そのモデルは人間社会の2割か3割しか説明できていない。残りの7割、8割はもっと不可分な、ドロドロの世界でしょう。

 このドロドロの世界が歴史や文化であり価値観のところ。ただ、こういった分野を安易に持ち出すと、訳が分からないと言われてしまう。でも、人間の生活の半分以上は、ロジカルでは説明できない領域ですよね。人間の幸せは価値や伝統の上に成り立っているわけだから、それを全部捨てて、ロジカルな世界でものを考えても、人間は幸せにはなれないと思います。

 ―― 今後はどのような活動をしていくのでしょうか。

中谷 私はもう、全部を吐き出してしまったので今は空っぽ。それこそ、読みたい本が何百冊と順番を待っているのでそれを早くこなしたいと毎日思っていますよ。

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