河童つながりで、火野葦平がでてきた。子供のころ、北九州の若松で、河童を知った。高塔山の河童の祠で説明を聞いたが、河童って、なんじゃらほい、と不思議に感じた。頭のてっぺんに皿があって、皿が乾くと死ぬ・・・
火野葦平は若松の出身で、河童大好き人間だった?
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【火野葦平】ひのあしへい
小説家。本名、玉井勝則。福岡県生まれ。「糞尿譚(ふううにょうたん)」で芥川賞受賞。日中戦争従軍の体験を描いた「麦と兵隊」以下の3部作がある。(1907~1960)
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◆第6回芥川賞受賞作-昭和12年下半期-
火野葦平「糞尿譚」 初出「文学会議」(昭和12・10)
◆受賞作・冒頭
どこかではすでに雨が降っているのか、白く光って見あげるようにむくむくともりあがった入道雲の方向で、かすかな遠雷のとどろきがしている。斜面を下りながら、彦太郎は、麦藁帽子の縁に手をかけて空を見あげ、一雨来るかも知れんと思い、灼けるように陽炎をあげている周囲を見わたすと、心なしか、さっと、一陣の冷たい風が来て西瓜畑の葉を鳴らした。赭土の中にころがった大小さまざまの西瓜は埃にまみれて禿げたような青い色を晒している。下りながら、両手で輪をつくり、口にあてて、おうい、と叫ぶと、小さく下に見える池の中央に入って、真裸で両手を水中につっこんでいた男が、顔をあげた。彦太郎だと知ると、下の方で背を伸ばし、伸びをして腰を叩き、こちらに笑いかけたのが遠目にもわかった。土埃をたてて斜面を駐け下ると、惰力で危うく池の中に飛びこみそうになったが、岸にある無花果の樹にようやくつかまった。顔見合わせ大声立てて笑った。卯平さん、あんた、なにしとるか、と彦太郎はもう草の上に坐りこんで腰から鉈豆煙管を取り出し、雁首にきざみをつめながら訊いた。びしょ濡れになった上に額から汗が流れおちて眼に入るのを、卯平は泥だらけの手で拭くわけに行かず、腕でずるとなでて、食用蛙を捕まえてやろうと思っているのだが、なかなか見つからんので、仕方がないから池を干そうと思って泥吐口を抜きよったところだと云った。
(出典)
http://uraaozora.jpn.org/akuta6.html
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青柳洋介
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