中国イメージCMがニューヨークに 海外メディアの熱い視線
英国のクリスティーナ・クック記者は現地からの報道で、米国国民の中国に対するイメージを変えるため、中国はタイムズスクエアの巨大スクリーン6カ所、さらにCNNで「感情に満ちたイメージCM」を巨額の費用で放映、これはソフトパワーのアピールに向けた中国の新たな戦略だと伝えた。さらにハーバード大学の学者の話を引用し、北京五輪以来、中国はソフトパワーのアピールに非常に力を入れ、孔子学院を設立するなど、国家イメージの海外での宣伝にお金を注ぎ込んでいる、とした。この学者は米国でのイメージCM放映について「特別大きな効果はなくとも、ある程度の効果は見込める」と語った。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、中国と世界が交流する現在、中国は往々にして誤解を招いていると感じており、よって中国政府はイメージCMの放映を決定、世界に向け真実の中国をアピールした、と伝えた。
イメージCMはニューヨークでまずますの反響を呼んでおり、マンハッタン在住のゴルバさんは「イメージCMで目から鱗が落ちた。改めて考えさせられるものがあり、また中国は本当に次の超大国になるかもしれない」と感想を語った。同じくCMを見たトニーチーさんは「イメージCMはダイレクトに市民に接し、米国人の中国に対するすべてをより身近にしてくれた。米国では中国を批判する報道が少なくないから」と述べた。
イメージCMは米国のネットユーザーからも熱い話題を呼んでいる。全米のある大手メディアサイトでハンドルネーム「Ventura」さんは「とてもかしこいやり方。中国政府には自国のCMを放映する潤沢な資金がある。イメージCMの目的にかかわらず、たとえば中国と米国のメディアによる同様の協力がますます増えてゆけば、米国の中国に対する批判は減る可能性がある。中国は今後、米メディアの報道対象であるのみならず、広告顧客になってゆくから」とした。
ハンドルネーム「Robert」さんは、イメージCMの中で表現されている中国に理解を示し、「米国人は自身の立場から他国を見る習慣がある。本当の中国を理解したければ、自ら一度足を運んでみるといい。仮に30年前に行ったことがあり、今、再び訪れれば、この国がすでに明らかに違った容貌であることを発見するだろう」とコメントした。
ハンドルネーム「Icecat77」さんは「イメージCMの手法は中国では容易に受け入れられるかもしれないが、米国では通用しないでしょう。こちらでは行動によって評判を勝ち取ることをより重視しますから」と指摘した。
「フィナンシャル・タイムズ」は世界最大の独立系PRコンサルティング会社・エデルマンのリチャード・エデルマン社長兼CEOの話として、中国の国際社会での評判というのはイメージCMよりも、企業の活躍に頼るところの方が大きい、との見方を紹介。過去数十年間、ソニー、トヨタ、サムソン、LGが日本と韓国の「国家ブランド」樹立に重要な役割を発揮した、と指摘した。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年1月24日
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