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AUTHOR: AO
TITLE: アメリカは落ちた?
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CATEGORY: 天の気解析
CATEGORY: 経済・政治・国際
DATE: 02/07/2007 01:57:12 AM
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この間(2月1日)、直感的にアメリカは落ちた、と感じた。以前は、斜陽? という感じだった。今、日経BPのメルマガを見て、やはり証明された、という感じ?
それなのに、テレビではアメリカは好景気、株価は史上最高値、と報じているのはどう考えても変? だから、組織的な大規模仕手戦を行なっていると思いたくなる。
東証がニューヨークと連携するというニュースを聞いたとき、直感的に危ないなと感じた。
日本のプロ野球選手を高値で買い始めたのにも危険を感じていた。何か変? ある種のフィッシング?
この記事を読むと、マネーゲームばかりをやっているアメリカ経済の姿が浮かび上がる。マネーゲームはロスであって、何も儲からない。資金の移転が起きるだけで、システムの運用ロスだけがトータルで発生するに過ぎない。だから、アメリカが落ちていくのではないの? マネーゲーム損がアメリカ経済に計上されている?
そんな過去の経験もあったから、先日のウォールストリート・ジャーナル紙の記事を見て仰天した。記事は今や金融機関や電力などを除く事業会社の7割がジャンク(紙くず)債の水準(BB以下)と報じていた。1980年と2006年の間の、格付け別企業数シェアの著しい変化は下記の通りだ。
記事によると、ジャンク債のカテゴリーに入る企業は、1980年は全体の約3分の1だったが、80年代の終わりに約半分に上昇し、現在は7割まで上昇したとのことである。
これは一体何を意味するのであろう。
米国経済もしくは世界経済が少しでも悪化した場合、直ちに多くの企業が倒産し、大量の不良債権を抱えた金融機関は貸し出しを控え、クレジットクランチ(信用収縮)を招き、大不況を招いてしまう危険性が高まっている。現在、多くの米国企業は、不況を乗り切るだけの信用力と資本力が欠如している。
株式指数である「S&P500」に組み入れられているような大企業でさえも、70社がジャンク債の部類に入る。この中にはフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)のような米国を代表する大企業の名も見られる。金融機関以外で、最高峰のAAA格を持つ企業は実に6社に過ぎない。
日本企業は戦後、直接金融の道が狭く、資金調達を銀行借り入れに頼ってきた。過小資本、過大借り入れの状況で高度経済成長の波に乗ってきたが、低成長期に入っても状況は変わらなかったため、80年代に入っても海外企業と比べると日本企業の信用力は低かった。それが今や見事に逆転している。なぜだろうか?
「強欲資本主義」のなれの果て
基本的にはこれも、私が本コラムでたびたび指摘している「強欲資本主義」の産物だと思う。日本企業は、もちろんこの悪癖をマネしないことだ。強欲資本主義とは、投資ファンドなどが収益優先主義に走り、投資先の企業を活性化するどころか、逆に食い物にしてしまうことがはびこる姿だ。
(全文)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070126/117794/
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青柳洋介
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