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パリのカフェ・ド・フロールの日本人第一号ギャルソンになった山下哲也(30歳半ば?)。
表参道にあった?フロール日本支店でギャルソンをやっていた。
パリにある本店で、ギャルソンをやろうと、パリに乗り込んだ。これまでは、フロールのギャルソンはフランス人のみしかいなかった。フロールの門を叩いたが、門前払いされた。日々、歩いて、体力が落ちないようにキープしていた。待つこと、4年余り。ギャルソンの一人が夏休みを取って、1週間だけ席が空いた。山下にお声がかかった。
しかし、4年余りのブランク。三日目で、腕がしびれて、トレーを持てなくなった。トイレで、ひとりで泣いて、逃げ出そうと思っていた。そのとき、日本支店に指導に来ていたフランス人ギャルソンが山下を見つけて、「行け」の一言。
山下は、カフェの舞台にふたたび上がった。そして、残りの4日ばかりを切り抜けた。これが認められて、外国人初のギャルソンへ・・・
ギャルソンの仕事は、それぞれが自分の持ち場を任される。基本給は少ない。チップが主な収入源。もちろん、フランス語で、それなりの話ができないと、自分のお客はつかない。そして、フランス人の山下ファンもゲット・・・ フランス人の平均年収の三倍近くを稼ぐ。
超一流の給仕さんだ・・・
その時点では、彼はパリに一人住まい。部屋はシンプルできちんと整理されていた。
彼のアイドルは、ゲンスブール。ヤクザなミュージシャン。オフの日にはゲンスブールの館を訪れる。ゲンスブールが愛用したジタンを片手に。山下も仕事を離れれば、ジタンを吸う・・・
山下を特集したNHKの番組で、ゲンスブールを知った。花の都パリにふさわしく、堕落と自由の隙間で生きていたような男。風貌も、パリにふさわしい。彼の家族は、ロシアからの移民だった。
青柳洋介
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