モーザ妃が47歳(1959年生)/カタール

サビーカ妃は58歳(1948年生)/バーレーン

ラニア妃は36歳(1970年生)/ヨルダン

ところがカタルのモーザ王妃の場合、素顔の写真が大きく報道されている。しかも抜群のスタイルと美貌に恵まれた王妃は格好の被写体である。王妃もそれを十分意識しているようであり、常に最新のファッションに身を包み、それでいてイスラム女性の慎ましやかさを失わないように振舞っている。彼女はカメラマンのみならず外国からの賓客にも非常に人気が高いのである。
因みにメディアへの露出度が高い中東の王妃としてモーザ王妃に比肩されるのは、バハレーンのサビーカ王妃とヨルダンのラニア王妃であろう。この3人を比較するとなかなか興味深い。
年齢はモーザ妃が47歳(1959年生)、サビーカ妃は58歳(1948年生)、ラニア妃が最も若い36歳(1970年生)と、ほぼ10歳違いである。子供の数はモーザ妃が8人、サビーカ妃4人、そしてラニア妃は4人である。モーザ妃とサビーカ妃の息子は皇太子であるが、ラニア妃の場合は長男がまだ12歳と若いため、皇太子はアブダッラー国王の異母弟である(なお、先代フセイン国王時代の例もあり、いずれ皇太子は王弟から国王の長男に交代するものと思われる)。
各王妃の出自は大きく異なっており、モーザ妃の実家は非王族のミスナッド家であり、サビーカ妃はハマド国王と同じハリーファ王家の王女である。これに対してヨルダンのラニア妃の父親はパレスチナ人の医師であり、彼女がキャリア・ウーマンとしてアンマンの新聞社に勤めていたときにアブダッラー国王(当時は皇太子)に見初められて結婚したのである。アブダッラーはフセイン国王の長男ではあるが、母親のムナ王妃が英国人であったため、王位継承が危ぶまれた時期もあった。そのためアブダッラーが国王に即位し、ラニアが王妃となった時、彼女は「現代のシンデレラ」と呼ばれたほどである。
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