原油流出は?
Atlantic Ocean、大西洋、おおにしひろし?
マグロは?
Pacific Ocean、太平洋、おおひらひろし
みなさんへ、世界が狭くなったと言えども
海は広いな、大きいな、平らだな、ひろしだな、西はひろし、
巨大マーケット、ドラゴン市場・・・
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(The Gaia Art Harbour)
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2007年10月25日木曜日
サル山が「山の組織」なら、イルカ同盟は「海の組織」だ!
日本の古い体質は、まさしく、「サル山」!
このままだと、ガイアが「サルの惑星」になってしまう・・・
妖怪シッシ舞い(青柳洋介)
娘さん、山男にゃ、惚れるなよ
サルは木から落ちる、山からも落ちる・・・
娘さん、海男に、惚れよ・・・
海は広いな大きいな、イルカは海に潜って、魚を喰う・・・
十章 母、娘、姉妹 171
こどもをうんでそだてる
セックスをする
イルカのメスは大変です。オスは子育てには、協力しない・・・・
* 捕食
フォーリッジ(エサを捕る)
リープ・フィーディング(ジャンプしながら泳いでエサを捕る)
ボニー・バンギング(魚群を捕食する)
スポンジ・キャリーイング(海綿を利用してエサを捕る)
ボトム・グラビング(海底でエサを捕る)
スナッギング(仰向けになってエサを捕る)
メスのイルカにとって、一番大事なことは充分に食べることだ。魚は栄養に富んでいて、たんぱく質と脂質が豊富だが、魚を捕まえるのは難しい。魚を食べるだけでは物足りないメスもいる。
ヤンという大型のメスは、沖のイルカだったが、研究を始めたころからいた。一九九一年に「ヨダ」という子を生んだ。私たちが初めてヤンと出会ったとき、ヨダは、すでに生後二、三か月だった。ヤンは健康に見えたが、若干やせていた。ヤンの具合は、観察していくうちに悪くなっていった。最初は背中と尾のつけ根にくぼみができて、首の周りにもくぼみができた。あばら骨も見えるようになり、呼吸も乱れてきた。
ヨダもやつれていた。他の子と違って、ヤンに寄り添っていて、ヤンのわき腹にベルクロのマジックテープで貼りついているように見えた。ヤンは動きまわって、必死にエサを探した。私たちに出会うと、ヤンは愛想よくボートに近づいてきて、あいさつだけしてエサ探しに戻った。しかし、ヤンは帳尻を合わせられなかった。ヤンの乳の出は最初から良くなかったが、乳の出がさらに悪くなっていき、ヨダがヤンのそばから消えた。ヨダは死んだのだ。数か月経つと、ヤンは回復して、元の体重に戻った。
子が生き残るには、メスは、少なくとも四年間の子育てをしなければならない。そしてまた、次の繁殖サイクルが始まり、ホルモンが変化して、排卵が始まる。発情したメスは、オスにとって魅力的だ。パックやホーリフィンのように、子どもを亡くすと、繁殖のサイクルがふたたび始まる。メスはオスに追われて、攻撃されて拉致される。そして、オスはお気に入りのメスに交尾を迫る。
メスが、種つけをどう感じているかを知るのは困難だが、私が思うには、メスは逆上して反抗的な気分になっているはずだ。オスの自在スパナのようなやり方に対して、やけになっていると想像できる。だが、メスがどんな気持ちなのかは、私には、はっきりとは分からない。
メスが効果的にオスを選んで交尾する種もいる。健康、活力、大きさ、賢さなど、子孫にとって、価値がありそうな特質を持つオスを選ぶ。オスが子育てをする種では、メスは子育てに協力しそうなオスを選ぶかもしれない。
他の哺乳類と同じように、イルカのメスも、オスに対する好みがあるようだ。イルカのオスは子育てをしないので、人の場合と違って、メスがオスを選ぶときに、オスの父性は関係しない。その代わりに、大きさ、健康、賢さ、猟のうまさ、エコロケーションの良さなど、メスを魅了する何かを持つオスを好むようだ。
しかし、オスは二頭以上で協力して種つけするので、メスが自分の好きなオスを選べることは少ない。オスの種つけは攻撃的なので、メスは自分の意に反して、交尾しなくてはならないことも多い。
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ホーリフィンとパックは、数か月の間に子どもを亡くしたようだった。ホーリフィンはあきらかに身ごもっていて、一月に二日間ほど姿を消した。ホーリフィンは、戻って来たときには細身になって食欲も旺盛だったが、子どもは見あたらなかった。サメに襲われたか、死産だったか、溺死したか、何が起きたかは分からなかった。ホーリフィンが、子どもを亡くしたことをどう感じているかも分からなかった。パックは三月に無事出産して、モンキー・マイアに戻ったが、一週間後には、ひとりきりになった。子どもが死んだのだ。
この話は特別なことではない。長年観察した結果、子の三分の一から半分は、生後二年以内に命を落とすことが判明した。致死率はかなり高くて、子にはサメも危険だが、他の危険も待ち受けている。母と生き別れになり、土手に乗り上げて死んだり、溺死したりもする。毒を持つオニダルマオコゼや、オニカサゴや、エイなどの危険な生き物に出会って命を落とすこともある。
パックとホーリフィンは、子どもを失ってから、また、いっしょに行動し始めた。ここ二週間ほどで、二頭のメスはオスの気を引くようになった。だが、繁殖するために栄養を取ろうとはしなかった。メスは、ふだんはオスを気にせずに、食べることしか考えないが、年かさのホーリフィンまでもが、口に海草をくわえて遊びまわった。パックを避けて、若いオスと浮かれ遊んだ。
ニッキーのほうは対照的だった。ひとりで気難しく一心に食べていて、飾り気もなく苦しそうだった。スナッブノーズ、ビビ、ガンマ、ウェイブ、シェイブ、ラッキー、ポインター、ローデントなどのオスと遊んで過ごした、オテンバ娘の時代はとっくに過ぎ去っていた。私はこの成り行きに淋しさを感じた。ニッキーの浮かれた遊び好きの性質は突然にも消えて、ニッキーは大人になった。大人になる訓練も終わって、若者に与えられた特権がなくなった。厳しかろうが、大人のルールに従って遊ばなくてはならない。ウェイブ、シェイブ、スナッブノーズ、ビビ、シックルフィンなどとの関係は、緊張や、制約や、規範などが伴う大人の性的関係や、方法に変わった。さらに、自身とラブルのために、母性に従って、栄養を取らなければならなかった。
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