朝日新聞デジタルの貿易相関図は興味深い・・・
これは、複製禁止なので、コピーできない・・・
紙の新聞なら、スクラップする・・・
6極の貿易相関図
日中韓に、EU, ASEAN, USA
中心は中国、その下がASEAN
もはや、中国を抜きに、世界経済は語れない・・・
中国が、日本との貿易の太いパイプを締めようとしている。日本などから部品を運び、中国で組み立てて世界に送るというビジネスモデルが定着した今、小さな滞りは、中国も含めた世界の経済活動に大きな影響を及ぼしかねない。一方、過激な反日デモは峠を越えたかに見えるが、小売店などの現場では混乱が広がっている。
■部品調達の流れ、直撃
「通常は全体の10%を検品しているが、デモ後は50%ぐらいにして時間をかけているようだ」。ある自動車関連メーカー首脳は、中国で起き始めた通関業務の異変を心配する。
日本にとって最大の貿易相手国の中国。日中の輸出入総額は2011年が27.5兆円で、01年の10.7兆円から約3倍に膨らんだ。この間、中国は「世界の工場」になった。日本に点在していた電化製品などの工場は次々と中国に移った。
日本からは高い技術を要する部品などの「中間財」が中国へ向かい、そこで組み立てられた「最終財」が世界に届く。以前は日本からの輸出で多かったのは自動車などの対米最終財輸出だったが、いまでは中国向けの中間財輸出が上回っている。SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「中国では日本製の製造装置や電子部品を使い、日本や欧米向けに製品輸出するモノの流れが定着した」と話す。
このため、中国との貿易の滞りは中国だけでなく、世界市場に影響を及ぼす可能性もある。中国も、欧米への輸出にブレーキがかかりかねない。
トヨタ自動車は昨年、中国国内の各工場で計約80万台を生産し、うち約50万台は天津の第一汽車との合弁工場でつくった。
中国でトヨタが生産する車両の部品の現地調達率は平均で75%程度。残りは日本などからの輸入部品だ。部品が一つでも欠ければ車はできない。通関業務の遅れで部品の輸入手続きが滞れば、中国での生産への影響は避けられない。
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、通常通りにモノが流れている都市がある一方、輸入品の検査が厳しくなっている都市も出ているという。
「機械をつくるための機械」である工作機械でも、懸念がもたげる。日本工作機械工業会の横山元彦会長(ジェイテクト会長)は20日の記者会見で「我々としては中国が外需の4割を占める。受注への影響が一番の関心事だ」。通関業務の遅れだけでなく、機械の引き取りの延期、商談の遅れなどを警戒する。
日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は20日の会見で、中国市場での日本車のシェア低下に懸念を示した。反日デモで日本車が壊されたことには「見るに堪えない。自分の体が痛めつけられたように感じる」としつつ、「日中の多くの方々はお互いを必要としている」。中国を重視する姿勢は変わらない点も強調した。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201209200744.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201209200744
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