1.教育的な観点
研究者が、研究の方法論を学ぶ
実験データの収集方法、評価方法、仮説の立て方など・・・
つまり、フィールドワークの方法論です・・・
2.現場主義
研究現場では、地域住民などとの関わりも重要
厳しい研究現場で、研究を続ける気力
環境問題とは、何か?
3.人生観
アメリカ人女性の自立的な生き方
好きこそものの上手なれ
4.コミュニケーション
コミュニケーションとは、何か?
5.子育て
子育てとは、何か?
6.サイエンスの概論
幅広いサイエンスの視点を学ぶ
よって、本書は教育的に効果が高い本である・・・
Aoyagi YoSuKe
Book Creator
本書を売って、儲かるか否かは、出版社が評価、判断すべきです・・・
つまり、本書を売って、利益が上がるなら、出版するという判断を下すのは、出版社のお仕事です・・・
官の研究者が民とパートナーシップで仕事を行う場合、つまり、応用研究の場合は、民のスペシャリストと相談すること(コミュニケーション)が重要です・・・
参考)
野生のイルカとふれあう ¦ 世界遺産に生息する知的生命体発見の旅
レイチェル・スモールカー 著
青柳洋介 訳
目次
プロローグ 1
イルカにであう
イルカはかしこいのか?
一章 モンキー・マイアへ 17
ふしぎなおつげにさそわれて
二章 初めての訪問 27
イルカもきもちをあらわす
わかちあう
イルカをまもる
三章 イルカのもとへ 51
モンキー・マイアがよんでいる
四章 シャーク湾 63
じゆうといきていることをかんじる
オーストラリアのれきしをしる
おおまかにしぜんをしる
五章 野生のイルカを追跡 81
かがくてきにかんさつする
にちじょうをかんさつする
六章 イルカと海綿 105
イルカもどうぐをつかう
七章 ビッグ・バン 115
たましいはガイアとともにある
イルカはスタンガンをもっている
八章 イルカの社会 135
オスはダークなめんをもつ
九章 男たち 147
オスはどうめいをくむ
オスはたたかう
十章 母、娘、姉妹 171
こどもをうんでそだてる
セックスをする
十一章 ホイッスルとクリック 187
はなしあう
はなしかたをけんきゅうする
十二章 モンキー・マイアの生活 215
サイクロンがくる
リゾートにかわる
十三章 イルカの知能と感情 239
きょうりょくする
きょうかんする
十四章 イルカの保護 257
しぜんをほごする
エピローグ 269
イルカもわたしもいきている
謝辞 273
訳者あとがき
主な登場イルカ
*モンキー・マイアのイルカ
ホーリフィン メス モンキー・マイアの女家長
ニッキー メス ホーリフィンの娘
ラブル オス ニッキーの息子
ジョイ メス ホーリフィンの娘
ホーリー メス ホーリフィンの娘
クルックドフィン メス
パック メス クルックドフィンの娘
クッキー オス クルックドフィンの息子
ビューティフル メス
ビビ オス ビューティフルの息子
サプライズ メス もともとは沖のイルカだった
(オス同盟)
スナッブノーズ、ビビ、シックルフィン
*沖のイルカ
スクウェア メス
スクウェアレット メス スクウェアの娘
ピグレット メス スクウェアの娘
ツイードルディー メス スクウェアの姉妹?
ファットフィン メス スクウェアの姉妹
ジョイフレンド メス ジョイなどと仲良し
ヨギ メス
ブーブー オス ヨギの息子
スモーキー オス ヨギの息子
ハーフルーク メス 海綿キャリアー
(モンキー・マイアに拉致されたメス)
ポインデクスター、マンチ、チクレット
(オス同盟)
チョップ、ボトムフック、ラムダ
トリップス、バイト、セタス
リアルノッチ、ハイ、パッチズ、ハック
ラッキー、ポインター、ローデント
ウェイブ、シェイブ
主な登場人物
レイチェル・スモールカー 著者 生物学者(コミュニケーション)
エリザベス・ゲイウェン 旅行者 モンキー・マイアの紹介者
リリー博士 イルカ博士 イルカ研究の大御所
ケン・ノリス UCSCのイルカ生物学のパイオニア
リチャード・コナー UCSCの同級生 共同研究者(オスの行動)
アンドリュー・リチャード 共同研究者(メスの社会的な関係)
ジャネット・マン 共同研究者(子育て)
ウイルフ・メイソン モンキー・マイアのキャンプの所有者
ヘイゼル・メイソン ウイルフの妻
ニッキー・フライヤー(人間ニッキー) スピリチュアル系の学生
デビー・グラスゴー アーティスト
ボンディー モンキー・マイアの常連
イルカ観察のカギ
個体識別 イルカの背ビレについている目印などで個体を見分ける
性別判定 イルカは性別により群れの作り方などが大きく異なる
ホイッスル イルカは音でコミュニケーションなどを取る
クリック イルカは音で獲物などを攻撃する
イルカ行動学
* 発音
エコロケーション(音響定位)
ホイッスル(イルカ同士でコミュニケートするための発音)
シグニチャー・ホイッスル(名前の確認)
ソリダリティ・ホイッスル(同盟の確認)
クリック(ホイッスル以外のすべての発音)
バジング(ブザーのような音を出す)
ノッキング(木のうろを叩くようなコツコツという音を出す)
* 捕食
フォーリッジ(エサを捕る)
リープ・フィーディング(ジャンプしながら泳いでエサを捕る)
ボニー・バンギング(魚群を捕食する)
スポンジ・キャリーイング(海綿を利用してエサを捕る)
ボトム・グラビング(海底でエサを捕る)
スナッギング(仰向けになってエサを捕る)
* 一般行動
バウ・ライディング(へさき乗り、水先案内)
テール・アウト・ダイブ(尾を跳ね上げて垂直に潜る)
スナッグ(立ち泳ぎ)
ポーパシング(浮いている)
ローリング(回転する)
スプラッシング(水しぶきを立てる)
フラッシング(腹部をきらめかす)
チェーシング(追いかけっこをする)
ジョーイング(歯で噛む)
グーシング(つつく)
キール・ラビング(竜骨こすりをする)
テール・ワッキング(尾ビレでたたく)
ペアリング(メス同士で組んで泳ぐ)
プロローグ
イルカにであう
私はボートで浅い眠りについていた。パーカッションのような大きな
「プフー」
という音で目が覚めて、
しばらく横になって、目を開けたまま耳を傾けていた。イルカの声に違いない。また聞こえた、すぐ近くにいる。塩でべとついたドアを開けて、長さ約十二メートルのカタマラン(双胴船)ノートレック号のデッキに上った。南東方向から涼しいそよ風が絶え間なく吹いて、星がきらきら輝いている。頭上に大きな明るいアーチがかかっているかのようだ。月は細長くゆらゆらと光って波間を漂う。他に光はなく、水面は穏やかだ。潮が停泊中のノートレック号を緩やかに引きつつ、双胴の船体に沿って後方へ流れる。水面をローリングするイルカの銀色の背が、月明かりの下に見える。流れるような一連の動きで、呼吸して水中に潜る。流れ星のようにきらきら光を発して、しぶきを上げながら魚を追って、呼吸のためにふたたび水面に現れる。
かろうじて背ビレが見えたが、上端に切れ目があるのでニッキーだ。筋状の月明かりの波間を通り過ぎて、水面下でロールバックするたびに、銀色の滑らかな肌が輝いて流れ星のように見える。呼吸の仕方や獲物の追い方でニッキーだと分かる。
私は目覚めたばかりなので、頭がうまく働かない。デッキに腰を下ろして、その光景に魅入った。頭上には天の川、下には輝くイルカの流れ星。この壮麗な光景を見ていると、気が遠くなり我を忘れてしまいそうだ。シャーク湾はインド洋に突き出して大きく広がっていて、都市の光源からは遠く離れている。夜空をながめると、星座がゆっくりと回りながら饗宴していて、色とりどりの惑星や、星団や、薄気味悪い星雲などがちらちらと脈打っている。ときおり通過する人工衛星と、流星だけが異質な物体だ。しかし、他は見慣れた夜空の風情だ。ちょうど今、オリオン座が水平線近くにあるので、おそらく午前三時ころだろう。
今夜のようなときは、海は生き物でごったがえしていて、
「ピシャピチャ、バシャバシャ、ザブン、ザブン、スイスイ、ドボン、ドボン」
と騒がしい。
水面下に潜む世界が少しばかり顔をのぞかして、ノートレック号はその世界の真上で座礁しているかのようだ。デッキに腰を下ろしているのは楽しい。暗闇の水面下で動き回るニッキーもそんな感じなのかなと思う。ニッキーにはエコロケーション(反響定位)の能力があり、頭から鋭い音を出して、物体を音で「見分ける」。暗い海中でニッキーの周りを泳ぐ生き物は、ニッキーのエサになる危険が迫っている。でも、ここはシャーク湾だ。ニッキーも同時に危険だ。危害をくわえないサメもいるが、タイガー・シャークのようなサメはイルカを捕食する。毒トゲを持つ派手な色のカサゴや、気味悪く擬態するオコゼや、ウミヘビなども生息している。暗い海を泳ぎまわるイルカには悩みのタネだ。
別の呼吸音が離れた地点から聞こえた。おそらくニッキーの母ホーリフィンだろう。ホーリフィンの旧友パックもいるみたいだ。呼吸音をしばらく聞いていると、ニッキーが母たちのところへ向かうのが分かって、母たちがニッキーを待っているのも目に浮かぶ。ニッキーはホーリフィンの横に滑り込んで、腹を傾けて上手にあいさつする。
ニッキーとホーリフィンは海へ潜って、魚の隠れ家になっている海草の間を探る。私はニッキーをよく知っている。大げさな愛情を示さず賢く真面目で、あまり騒がず内省的にさえ見える。私はニッキーを見ると、自分自身に思いが及んで強い絆を感じる。
レッド・クリフ湾(シャーク湾の中にある小さな湾)に生息するニッキー、その家族、他のイルカたちは、十五年にわたって私の人生の核心になっている。私はイルカと生を共にする特権を与えられて、イルカたちと深い愛情を育んできた。外国を旅していて、思いがけなくエキゾティックで不思議な外国人と出会ったときのように、私はニッキーに熱烈な感情を抱くこともある。私はどうにかこうにかしてイルカとコミュニケーションが取れるだけで、イルカの世界は少ししか理解していない。だが、私とイルカの共通する点と、異なる点を並べると、イルカに親しみを感じると同時に、観察者でしかないという寂しさもわき上がる。イルカと関われば関わるほど、親しみは遠のいていって、外から観察しているにすぎないという思いが強まる。
風にさらされる辺境の海岸で、錨につながれた壊れやすい貝殻ボートに腰をかけていると、自分を取り囲む広漠さを感じてしまう。これは確かな感覚だ。西を向くと広いインド洋を越えて、マダガスカル島とアフリカの東海岸がある。はるか北方にはインドネシアがある。南方には風と波と海だけがあって、北極へと連なる。東方にはモンキー・マイアの小さな漁村があって、その先は数百キロの砂漠、つまり、オーストラリアの未開の地だ。上空は計り知れない宇宙の広がり。
ニッキーたちとの親近感が、この茫漠とした広がりによって深まっている。研究チームのメンバーと十五年以上もイルカを観察して、シャーク湾に生息するイルカのさまざまな生態を発見した。ともかく、シャーク湾に生息するイルカの生態の輪郭は明らかにできた。感覚や、経験や、可能性のすべてをイルカと分かち合えないし、理解もできない。だが、私たちを結びつける単純で血の通った活き活きとした絆が芽生えた。
シャーク湾のイルカの世界への旅は、子ども時代にすでに始まっていたのだが、当時は自覚していなかった。たいていのイルカ狂は子ども時代にイルカへの興味の火が灯るが、私はこのようなイルカ狂には不平を抱いている。彼らはフリッパーがテレビで再放送されたのがきっかけで、イルカ狂になった。私はフリッパーを見ていなし、イルカにそれほどの思い入れもなかった。だが、両親が生物学者だったので、動物との切っても切れない縁が小さなころからあった。父は鳥類学者でロングアイランドの田舎に住んでいた。巣から落ちた幼い鳥や、怪我して拾われた鳥の世話を私にやらせた。私は時間があるときには、毛虫やバッタを捕まえては幼い鳥に食べさせて、寒くないようにしてあげて、清潔にもしてあげた。
最近になって、母の古い写真入れを整理していて、「レイチェルとペット」というラベルがついたアルバムを見つけた。くちばしが黄色の美しいキツツキが、私の手に留まっている写真があった。写真の中の私は身震いしていてナーバスに見えた。父が写真を撮ると言うが、私の方はキツツキといっしょにポーズを取るのは嫌だと言いたげだった。そのキツツキは幼鳥だった。夏にはキツツキを森に連れて行って、シロアリの巣を見つけてエサだと教え込んだ。その後、私が馬に乗って森を通ると、彼(あるいは彼女)は私を追ってきて肩に留まり、驚くほど長い舌で、私の耳や鼻の穴や目をつついた。アヒルの子どもといっしょの写真もあったが、アヒルは孵化するときに、私のことを親だと刷り込んだ。アヒルは私を親だと勘違いして、私がどこへ行こうとも、私の後をついてきた。私はアヒルが大好きだった。
鳥はわが家の動物の一部にすぎなくて、犬、猫、馬、モルモット、うさぎ、アライグマ、スナネズミ、ハムスター、亀、カメレオン、ヘビ、フグなどもいた。子どもながらに熱心に動物を可愛がって面倒を見た。それは、後に自分自身の子どもが生まれたときと同じ感覚だった。動物の子どもだろうが、自分の子どもだろうが、安全で快適にしてあげて、立派に育てあげようという気持ちでいっぱいだった。
成長時に動物と共に体験することは、人にとって大きな意味があると確信している。私は動物たちに生き物の世話をする責任を教えられた。アオカケスの子を手に包み込んで暖めながら寝たのを思い出す。命がどのように育まれるかを動物が教えてくれた。卵の中でひよこが育つ様子を観察したときには、大きな畏敬の念に打たれた。母といっしょに、顕微鏡のスライドと油を使ってのぞき窓を作り、孵卵器で育つ卵を観察した。動物は死についても教えてくれた。遅かれ早かれ死は訪れるが、ペットが死ぬか姿を消したとき、私は取り乱しても立ち直れるようになった。
思春期が訪れて、私の興味は動物から男の子へ移った(おそらく動物と大差ない)。私は高校をドロップアウトして、ピーター・バーンズという男の子をカリフォルニアまで追った。ピーターがイルカの面白さを教えてくれた。私たちはいっしょにジョン・リリーの本『人間とイルカ』“Man and Dolphin“『イルカの心』“The Mind of the Dolphin“『イルカと話す日』“Communication Between Man and Dolphin“を読んだ。著者のリリーは教育を受けた神経生物学者で、イルカが驚くほど大きな脳を持つことを発表した。イルカは人よりも知的であるかもしれないし、人と同等の言語を持っているかもしれないと主張した。
(以下省略)
エピローグ
イルカもわたしもいきている
生涯をイルカの研究に費やして、新発見をすることは難しくはない。イルカの寿命は人と近いので、生涯をかけて観察したとしても、イルカの一世代しか見られない。しかし、年月を重ねて、私はキャンプ生活による犠牲も理解できるようになり、モンキー・マイアに別れを告げる決心がついた。
イルカの生活を理解しようとすれば、自身の生活も犠牲にすると感じた。ニッキーやパックなどのイルカたちは、遊んで獲物を捕って育ち、イルカ関係を築いていく。そして、子どもを産んだり、子どもを亡くしたりしながら、豊かな生活を送る。私はそういうものを観察してきた。私は混乱した生活や労働条件にイラつき始めて、絶えず追い立てられながら世界を往来していると感じるようにもなった。アメリカを長く留守にしている間に、ふたつの重要な人間関係を壊してしまった。両方の国で懸命になって、友情を築く努力をしたが、社会は変化し続けるので、簡単には両国に適応できなかった。
私は成長し続けているとは思うが、そろそろ自分自身の空間が欲しくなってきた。持ち物を片付けて、バックパックをクローゼットに放り込みたかった。朝一番にコーヒーを飲んで、少々散らかっていても、必要な物がすぐに見つかるようにしたかった。夕べにはワインを飲みながら、リラックスして静かに本を読みたかった。
シャーク湾のイルカの生態研究に長い道のりを捧げて、いくら発見しても、新たに次の発見があることも知った。しかし、そろそろ自身の人生を優先すべきときだと感じた。定住し根を生やして、堅実な関係を築く時期だったし、机上にあるたくさんの未完成のレポートを仕上げる時期だった。オーストラリアへ往き来するペースを落として、自身の体験とイルカから学んだすべてを熟慮する時期だった。
モンキー・マイアのイルカと最後に過ごしてから二、三年が経ち、私の生活は劇的に変わった。結婚してバーモントの田舎へ引っ越して、子どもをひとり産んで、その後も仕事を続けた。今、二番目の子どもが生まれようとしている。モンキー・マイアの状況も変化して、一九九七年の夏にはホーリフィンも死んだ。ホーリフィンは立派な老婦人だったが、年も感じさせた。獣医が解剖して、エイのトゲがホーリフィンの心臓付近に刺さっているのを発見した。それが感染症と出血を引き起こして、最終的な死因となった。だが、ホーリフィンは死を覚悟していたと思う。彼女の長く豊かな人生は、地球上のすべてのイルカのなかで最高の伝記のひとつだろう。
ニッキーと、パックと、サプライズは今の世代の家長だ。パックの娘ピッコロと、サプライズの娘ショックと、ニッキーの娘ホーリキンはモンキー・マイアの伝統を次世代へとつなぐだろう。やがて、この母たちは次の子を生んだ。しかし、かつての経験から幼子に期待は寄せられない。少なくとも最初の二年を生き延びなければならない。私は幼子たちに生き延びてもらいたいと願う。
自分の時間を家族のために当てている今現在、モンキー・マイアの日々は過去のものになった。優秀でモチベーションの高い次世代の学生が、イルカの研究をしている。私が最初のころに感じたスリルを彼らも味わうならば、それは素敵なことだ。
目を閉じると、カンムリチャイロガラの歌声が聞こえてきて、イルカが闇から現れてきて、私を見上げる。だが、私たちの間には、透明で深遠な壁が立ちはだかっている。別の惑星から異星人が来るように、私たちも異世界から来て簡単に出会えるし、共有しているものもたくさんある。たとえば、私たちは互いに好奇心が強いので、出会いを妨げる恐怖心には負けない。
あなたは何?
あなたは誰?
質問に対する答えは、私たちの間に横たわっている長い歴史の中にある・・・進化したものとしてと、個人としての両方に。
私たちの人生は山あり谷あり。生まれてから、子ども時代を過ごし、長い大人の時代になって、人生は大きく様変わりする。喜びも不満もあれば、幸運も不運もある。人とイルカは、種としては近くないが、どちらも複雑な水路の航行術を身につけた。愛したり嫌ったり、与えたり与えられたりしながら、理解し合って、友達になって交際した。私たちは長く複雑な歴史を同じ意図で今の瞬間に重ね合わせられる。
「友達になれるよ。やあ、あなた、どちら側にいたとしても、私たちの心(ハート)と精神(スピリッツ)は大差ないよ!」
カンムリチャイロガラのベルが鳴ると、イルカの姿は私の想像の世界から消える。小さな窓を通した私たちの出会いは、小さな点となり過去へ消えて行くが、その音とイメージが私を強く引きつけて、私をシャーク湾へ引き戻そうとする。近いうちにバックに荷物を詰めて、夫と子どもたちをオーストラリアへ連れて行くかもしれない。イルカたちと友情の火をふたたび燈して、私の家族と野生のイルカといっしょになって、胸がときめく触れ合いをするかもしれない。
謝辞
まず、過去および現在のモンキー・マイアのイルカたちにお礼を述べます。私たちが観察するのを許してくれて、ボートの騒音にがまん強く耐えてくれて、イルカの社会を充分に見せてくれたことに感謝します。両親のロバート・スモールカーとローズマリー・スモールカーに感謝します。自然に対する正しい認識と関心を与えてくれました。私は自然に対して末永く感謝の念を抱きます。自然が失われれば、生きる道に迷ってしまうでしょう。エリザベス・ゲイウェンは私たちをモンキー・マイアへ「導いてくれました」。バーンド・ワージッグは手助けしてくれて、ずっと道案内の灯りを燈してくれています。
過去から現在に至るまで、モンキー・マイアのレンジャーによる支援と、イルカ王国の沿岸警備に対して敬意を表します。モンキー・マイア観光協会にも感謝いたします。西オーストラリア博物館、とくに、ダリル・キッヘナーと西オーストラリア大学の有意な支援、とくに、リチャード・ホルストに感謝します。カリフォルニア大学サンタクルーズ校ロング・マリーン・ラボラトリーとミシガン大学動物学博物館は、合衆国で計り知れない貴重な後方支援をしてくれました。
ナショナル・ジオグラフィック協会、シービー・トラスト、ゴードン・アンド・アン・ゲッティ、合衆国科学基金、ミシガン大学は、主要な財源を支援してくれました。感謝いたします。ルース・マスグレイブ、ケン・マスグレイブ、アーヴ・デボー、リチャード・ランガムによるプロジェクト推進に感謝いたします。
大学および大学院時代に助言者として支援してくれた方々は、私の思考や方向性に対して多大な示唆を与えてくれました。ケン・ノリス、バーンド・ワージック、ボブ・トリバー、バーブ・スマッツ、アーヴ・デボー、リチャード・アレキサンダーの面々です。感謝いたします。
モンキー・マイアでの共同研究者、アンドリュー・リチャード、リチャード・コナー、ジャネット・マン、エイミー・サミュエルズ、パー・バーグレン、マイク・ハイサウス、ジョン・ペッパー、ビル・シャーウィン、みなさんに感謝します。本書に述べた体験の多くを共有しました。とくに、アンドリュー・リチャードとジョン・ペッパーは同僚であり、助言者であり、親愛なる友人でもあります。
夫のバーンド・ハインリッヒは熱心な生物学者兼ライターです。この体験を書くに際して、励ましてくれました。科学的な研究成果が学会の一部のエリートにしか知らされなければ、大して世の中の役に立たないことを教えてくれました。本書の執筆中には、洞察に満ちた聞き手も務めてくれました。夫にはモンキー・マイアへの最後の旅の後で出会いました。不思議なのですが、夫と出会う前まで私の心を独占していた動物と場所(イルカとモンキー・マイア)を、夫はまだ見ていません。
ニーナ・リアン、クリスチーナ・キャンネル、ダブルデイの編集者シーン・マクドナルドとナン・タレスは、あらゆる局面で原稿の改善に貢献してくれて、出版作業全体を指導してくれました。
みなさま、心から深く感謝します!
訳者あとがき(素案)
翻訳家の仙名紀さんがブログにアップしたイルカ本。面白そうだったので、翻訳してみたいと手を上げた。出版社との出会い系サイトに翻訳企画を掲載したが、半年たっても音沙汰なし。あきらめようかと迷っているときに、下北沢の飲み屋で女の子たちが話しているのを見ていて、女の子たちが「イルカ」に見えた。翻訳作業は下北沢近辺のイルカ娘や、イルカ男たちと飲みながら進めたが、世田谷・池ノ上のジャズバーMのママPさんや、従業員のKちゃんのお世話になった。また、下北沢の沖縄バーNのママKさんや、従業員のAちゃん、Mちゃんのお世話になりっぱなし。うるさい酔っ払いイルカ男のお相手、どうもありがとうございました。その他にも、池ノ上や下北沢のたくさんの方々と楽しくやりながらの翻訳作業でした。まるで、下北沢近辺がオーストラリアのモンキー・マイアのように感じることもありました。だって、イルカ娘やイルカ男がたくさんいるんだもの。
翻訳家の仙名先生は厳しい方で、コツしか教えてくれません。しかも、暗号のようなものが多いです。たとえば、翻訳ツールとして、編み物の道具などを推薦してくれます。お世話になりました。
そして最後に、この素晴らしい本の原作者、
レイチェルさん、カンパイ!
本のクリエイター 青柳洋介
コンタクト・ツールのコンセプトは?
未知との遭遇&ET
太陽から、ポセイドンまで、行ったり来たり、忙しいな・・・
われわれれは、太陽系で生まれた生命体である - 未知との遭遇
ぱらりらら~~~、らりれるろ~~~、ぱらりらら~~~
Close Encounter
(光&音)
アイコンタクト&スキンシップ
(愛の接触&皮膚感覚)
コンタクト・ツールの最重要点は?
最重要ポイントは?
法を破らないこと・・・ だと思いますが・・・
法の精神 - モンテスキュー
社会契約論 ― ルソー
仏法 - 釈迦
イスラム法 - ムハンマド
バイブル - イエス
十戒 ― モーゼ
馬鹿とキチガイはかみひとへ、神人へ
KamiHitoHe AO
かみひとへ、あお
コンタクトツールはオンタイムブロードキャスト オンデマンドコミュニケーションに対応
モバイルツール
インストールツール
シアターツール
つまり、テレフォン テレビジョンのコンセプトが消滅して融合した
アマルガメイション合金の法則
ガガ来日記念
テレコムガイ あお
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