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9/29/2009

みなさんへ

日本を捨てるので、最後にプレゼント

賢くて、タフなアメリカの女性から・・・

せいぜい、お笑いでもやっていれば・・・

「逃げた女房に未練はないが・・・」

と未練たらたらに歌う、日本のほら吹き男へ・・・



野生のイルカとふれあう ¦ 世界遺産に生息する知的生命体発見の旅



                        レイチェル・スモールカー 著

                                青柳洋介 訳

目次



    プロローグ        1

      イルカにであう

      イルカはかしこいのか?

一章  モンキー・マイアへ    17

      ふしぎなおつげにさそわれて

二章  初めての訪問       27

      イルカもきもちをあらわす

      わかちあう

      イルカをまもる

三章  イルカのもとへ      51

      モンキー・マイアがよんでいる    

四章  シャーク湾        63

      じゆうといきていることをかんじる

      オーストラリアのれきしをしる

      おおまかにしぜんをしる

五章  野生のイルカを追跡    81

      かがくてきにかんさつする

      にちじょうをかんさつする

六章  イルカと海綿       105

      イルカもどうぐをつかう

七章  ビッグ・バン       115

      たましいはガイアとともにある

      イルカはスタンガンをもっている

八章  イルカの社会       135

      オスはダークなめんをもつ

九章  男たち          147

      オスはどうめいをくむ

      オスはたたかう

十章  母、娘、姉妹       171

      こどもをうんでそだてる

      セックスをする

十一章 ホイッスルとクリック   187

      はなしあう

      はなしかたをけんきゅうする

十二章 モンキー・マイアの生活  215

      サイクロンがくる

      リゾートにかわる

十三章 イルカの知能と感情    239

      きょうりょくする

      きょうかんする

十四章 イルカの保護       257

      しぜんをほごする

    エピローグ        269

      イルカもわたしもいきている

    謝辞           273

    訳者あとがき





エピローグ



イルカもわたしもいきている



 生涯をイルカの研究に費やして、新発見をすることは難しくはない。イルカの寿命は人と近いので、生涯をかけて観察したとしても、イルカの一世代しか見られない。しかし、年月を重ねて、私はキャンプ生活による犠牲も理解できるようになり、モンキー・マイアに別れを告げる決心がついた。

 イルカの生活を理解しようとすれば、自身の生活も犠牲にすると感じた。ニッキーやパックなどのイルカたちは、遊んで獲物を捕って育ち、イルカ関係を築いていく。そして、子どもを産んだり、子どもを亡くしたりしながら、豊かな生活を送る。私はそういうものを観察してきた。私は混乱した生活や労働条件にイラつき始めて、絶えず追い立てられながら世界を往来していると感じるようにもなった。アメリカを長く留守にしている間に、ふたつの重要な人間関係を壊してしまった。両方の国で懸命になって、友情を築く努力をしたが、社会は変化し続けるので、簡単には両国に適応できなかった。

 私は成長し続けているとは思うが、そろそろ自分自身の空間が欲しくなってきた。持ち物を片付けて、バックパックをクローゼットに放り込みたかった。朝一番にコーヒーを飲んで、少々散らかっていても、必要な物がすぐに見つかるようにしたかった。夕べにはワインを飲みながら、リラックスして静かに本を読みたかった。

 シャーク湾のイルカの生態研究に長い道のりを捧げて、いくら発見しても、新たに次の発見があることも知った。しかし、そろそろ自身の人生を優先すべきときだと感じた。定住し根を生やして、堅実な関係を築く時期だったし、机上にあるたくさんの未完成のレポートを仕上げる時期だった。オーストラリアへ往き来するペースを落として、自身の体験とイルカから学んだすべてを熟慮する時期だった。

 モンキー・マイアのイルカと最後に過ごしてから二、三年が経ち、私の生活は劇的に変わった。結婚してバーモントの田舎へ引っ越して、子どもをひとり産んで、その後も仕事を続けた。今、二番目の子どもが生まれようとしている。モンキー・マイアの状況も変化して、一九九七年の夏にはホーリフィンも死んだ。ホーリフィンは立派な老婦人だったが、年も感じさせた。獣医が解剖して、エイのトゲがホーリフィンの心臓付近に刺さっているのを発見した。それが感染症と出血を引き起こして、最終的な死因となった。だが、ホーリフィンは死を覚悟していたと思う。彼女の長く豊かな人生は、地球上のすべてのイルカのなかで最高の伝記のひとつだろう。

 ニッキーと、パックと、サプライズは今の世代の家長だ。パックの娘ピッコロと、サプライズの娘ショックと、ニッキーの娘ホーリキンはモンキー・マイアの伝統を次世代へとつなぐだろう。やがて、この母たちは次の子を生んだ。しかし、かつての経験から幼子に期待は寄せられない。少なくとも最初の二年を生き延びなければならない。私は幼子たちに生き延びてもらいたいと願う。

 自分の時間を家族のために当てている今現在、モンキー・マイアの日々は過去のものになった。優秀でモチベーションの高い次世代の学生が、イルカの研究をしている。私が最初のころに感じたスリルを彼らも味わうならば、それは素敵なことだ。

 目を閉じると、カンムリチャイロガラの歌声が聞こえてきて、イルカが闇から現れてきて、私を見上げる。だが、私たちの間には、透明で深遠な壁が立ちはだかっている。別の惑星から異星人が来るように、私たちも異世界から来て簡単に出会えるし、共有しているものもたくさんある。たとえば、私たちは互いに好奇心が強いので、出会いを妨げる恐怖心には負けない。



あなたは何?

あなたは誰?



質問に対する答えは、私たちの間に横たわっている長い歴史の中にある・・・進化したものとしてと、個人としての両方に。



 私たちの人生は山あり谷あり。生まれてから、子ども時代を過ごし、長い大人の時代になって、人生は大きく様変わりする。喜びも不満もあれば、幸運も不運もある。人とイルカは、種としては近くないが、どちらも複雑な水路の航行術を身につけた。愛したり嫌ったり、与えたり与えられたりしながら、理解し合って、友達になって交際した。私たちは長く複雑な歴史を同じ意図で今の瞬間に重ね合わせられる。



「友達になれるよ。やあ、あなた、どちら側にいたとしても、私たちの心と精神は大差ないよ!」



 カンムリチャイロガラのベルが鳴ると、イルカの姿は私の想像の世界から消える。小さな窓を通した私たちの出会いは、小さな点となり過去へ消えて行くが、その音とイメージが私を強く引きつけて、私をシャーク湾へ引き戻そうとする。近いうちにバックに荷物を詰めて、夫と子どもたちをオーストラリアへ連れて行くかもしれない。イルカたちと友情の火をふたたび燈して、私の家族と野生のイルカといっしょになって、胸がときめく触れ合いをするかもしれない。


--
Aoyagi YoSuKe - Art Harbour

Partnership: Google, Inc. AdSense program / Amazon.co.jp Associate program

http://artharbour-gaia.blogspot.com
(The Gaia Art Harbour)

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The Definition Of Art Harbour Blog



The Definition Of Art Harbour


Virtual International Trade Harbours Of Art


Opening Anniversary Date: December 1, 2006

Language: Multi Language


Each harbour can export the works toward the virtual world.

People and organization can import the works from all over the world.


Now,Item: Works on Art Activities that are expressed with Photos and Explanations etc.

Export Method: Each Harbour put the Works onto this blog

Import Method: People and Organizations accsess this blog

Order Method: People and Organizations put some comments about the Works onto this blog.


In the future, we will need transportation including trains,airplanes,ships, cars, buses etc.

in order to export and import people, goods etc. ?


Art Harbour


アート・ハーバーとは


アートのバーチャル国際貿易港


開港記念日:2006年12月1日

言語:マルチ言語


各港は、バーチャルな世界へ向けて、作品を輸出できる

人や組織などは、バーチャルな世界から、作品を輸入できる


現時点輸出品目: アートに関する活動などを「写真と文などで表現した作品」

輸出方法: 各港で作品をこのブログに書き込むことで、輸出したものとみなす

輸入方法: 人や組織が作品をこのブログで参照することで、輸入したものとみなす

注文方法: 感想などをコメントに入れることで、注文したものとみなす


将来、、、列車、飛行機、船、車、バスなどを利用して、リアルな人や物が輸出入できる?


アート・ハーバー

Multi Language

現時点では?


ブログは日本語ベース


Google Translatorで、各国語へ、変換




そして、現場で、リアルなコミュニケーションは?


英語ベースで、現地語がお愛想・・・


こんな感じかな?


Aoyagi YoSuKe

Art HarbOur


The Gaiaと各ハブは?


英語がベースで、Google Translatorで、各国語へ・・・

Copyright and Responsibility of AH Shimokitazawa blog



Copyright:


Each manager or each member of Each AH Local must independently handle Copyright.


Each may insist on Copyright or discard Copyright independently.


Copyright depends on each manager or each member.


Responsibility:


Each manager or each member of Each AH Local

must independently have the resposibility on the posted works.

Art Harbour Shimokitazawa


コピーライト:

各アート・ハーバーのマネージャーまたはメンバーは

各々でコピーライトの取り扱いをしなければならない。

コピーライトを主張するか破棄するかは各々に任される。


責任:


各アート・ハーバーのマネージャーまたはメンバーは

各々が投稿した作品に関して責任を持たなければならない。


アート・ハーバー 下北沢


Posting Rule - 掲載ルール




Introducing People, Works, Shops etc. related to Art Harbour as a spot ad.


As a general rule, the details such as map, price should be in the Official Sites related to the ad.

Each ad may contain the Official Sites' URL related to the ad.


Restriction: The Number of Photos is within 6(basically 3). about 640x480 pixel


Ad Size: Within about 2 standard printing papers.


Example: Spot ad. , Flyer, Live Report, Poem, Short Story, Illustraltion, Photo, Paintings etc.


Art Harbour Shimokitazawa



アート・ハーバーに関連した人、作品、店などをスポット広告として紹介する。


原則として、地図や価格などの詳細は広告に関連したオフィシャル・サイトに掲載する。


各広告には関連オフィシャル・サイトのURLを掲載しても良い。


制限:写真など6枚以内(基本は3枚) 1枚に付き640×480ピクセル程度


サイズ:標準プリント用紙(A4)約2枚以内


例:スポット広告、フライヤー、ライブの報告、詩、イラスト、絵など



アート・ハーバー 下北沢