その頂点は、こいつだ。
プロビデンスの目(プロビデンスのめ、英: Eye of Providence)とは、目を描いた意匠。プロビデンスはキリスト教の摂理という意味で、神の全能の目(英: all-seeing eye of God)を意味する。光背や、三位一体の象徴である三角形としばしば組み合わせて用いられる。
この図章のルーツはエジプト神話にあるホルスの目(ウジャトの目)にあるという。中世からルネサンスにかけては三位一体の象徴としてデザインが用いられた。現在でもアメリカ合衆国の国章の裏面をはじめ町や大学の紋章、アメリカ合衆国ドルをはじめとする通貨のデザインで用いられている。
フリーメイソン陰謀論者やそれにまつわる都市伝説では、三角形に目を配したプロビデンスの目はフリーメイソンの象徴とされる。この紋章がUSドル紙幣に描かれていることはアメリカ合衆国がフリーメイソンの支配下にある証拠だ、と唱える者もいる。これらの図像学研究においては、プロビデンスの目は「神が全てを見通す目」だと考えている。未完成のピラミッド型の建造物の上で、まわりを栄光の光によって囲まれる3角形の3つの目で監視する、という意味。神の目で人類を監視していることを示しているとされる。
アメリカのドル札だけではなく、日本の千円札を透かして見ると野口英世の左目と富士山の頂上付近が重なって見える様子が「プロビデンスの目」であり[1]、日本銀行紋章も、フリーメイソンがアメリカ合衆国と同じく日本経済にも関与していると考察する者もいる[2]。
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