この解説は少しはまともだ・・・
政治は実務である。事実が重要である。5W1Hを明らかにせよ!
この解説は少しはまともだ・・・
この意味は?
石破さんが、実務家でないということを、暴露している・・・
■根本清樹(編集委員)
政治家について、あれは右だ、いや左だ、タカだ、ハトだ、などと一刀両断にしたり、十把一絡げにしたりする。した方の気は済むかもしれないが、それではこぼれ落ちてしまうニュアンスとか、味といったものもある。甲羅を経た国会議員ともなれば、かなり入り組んだ表情を持ち合わせている人もある。
石破茂氏、55歳。自民党総裁選で善戦し、安倍晋三総裁のもと幹事長に。
印象的な面構えが「アンパンマン」に似ているとか、「かわうそくん」に似ているとか、あれこれ取りざたされるうちに、人気者になってしまった。いずれ衆院解散となれば、「選挙の顔」として全国を飛び回ることになる。
党本部を訪ねると、語り口はもの静かながら、言葉に高揚感がにじんだ。「10年前には考えられなかった。私の言うことは10年早いんですね。とても不遜な言い方をすれば、時代がだんだん追いついてきているのかもしれない」
総裁選では、5候補全員が集団的自衛権の行使と憲法改正を唱えた。いずれも石破氏のかねての主張である。
対中韓関係の緊張のさなかという事情もあるのだろう。それにしてもここまで単色に染まると、かつてのこの党にあった幅の広さや鷹揚(おうよう)の構えはどこにいったかと思うが、それでも違いはあるらしい。
安倍氏の陣営からは「あいつはリベラル」と言われるという。保守とかリベラルとかいう政治用語は取り扱いが難しいが、石破氏としては「私のどこがリベラルなのか」と首をひねらざるをえない。
おそらく、かつて愛国心について「法律に書いたからどうなるものでもあるまい」と述べたり、「本当の保守は決して声高にものを言わない」と語ったりしていることからそんな認定となったものか。
理念において安倍氏とはそう違わないと強調しつつ、2人の役割分担を「高い理想を掲げ、純粋な理論を説く総裁と、それを実現するためにはどうしたらよいかと考える実務屋の幹事長」と表現する。
そしていわく、「純粋な理論は一部の人々に熱狂的に支持され、カタルシスがあるけれど、私たちは思想団体ではない。その本質を見失わずに、それをどれだけ大勢の人に受け入れてもらうかだ」。
政策は近くても、根っこの政治観は異なる。そう聞こえた。リアリストを自認し、「政治に幻想はいらない」。今後の2人を観察する際の一つの視角になると思われる。
若かりし頃の石破氏は、「政治改革の旗手」として時代の先頭にあった。いま、自民党幹事長として、政治の師、田中角栄流の地を這(は)う選挙を復活させたいという。
そのあたりの機微にも触れたかったが、他日を期す。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210060531.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201210060531
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