しんじろう、コータローへ
電気通信、電波放送、すべて、アメリカの発明品である - ベル&エジソン
日本文化?
書き写す、書き方始め~~~、よし、うまく写せた、合格 - コピー人間
千葉法相へ・・・
ワンセットじゃないの?
国民的議論・・・
介護疲れ => 夫が妻を絞殺す(自殺ほう助か、犯罪か?)
片手おちじゃダメ・・・
Aoyagi YoSuKe
独居老人が急増する・・・
自治体職員の不備であった - 憲法25条違反、検死官
西洋音階、オルガン、ギター、ピアノ、ドラムス・・・
しんじろうだけでなく、コータローもいるのか?
ひしめきあって いななくは
天下のサラブレッド
4歳馬
今日はダービー めでたいな
走れ走れ コウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ コウタロー
追いつけ追いこせ 引っこぬけ
スタートダッシュで 出遅れる
どこまでいっても 離される
ここでおまえが 負けたなら
おいらの生活 ままならぬ
走れ走れ コウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ 走れコウタロー
追いつけ追いこせ 引っこぬけ
エーこのたび、公営ギャンブルを、どのように廃止するかと、いう問題につきまして、慎重に検討を重ねてまいりました結果、本日の第4レース、本命はホタルノヒカリ。穴馬はアッと驚く大三元という結論に達したのであります。 各馬ゲートインからいっせいにスタート。 第2コーナーをまわったところで先頭は予想どおりホタルノヒカリ。 さらに各馬一団となってタメゴロー、ヒカルゲンジ、リンシャンカイホー、メンタンピンドライチ、コイコイ、ソルティーシュガー、オッペケペ、コウタローとつづいております。 第3コーナーをまわって、第4コーナーにかかったところで、先頭は予想どおりホタルノヒカリ、期待のコウタローは大きくぐっとあいて。さあ、最後の直線コースに入った。 あっ、コウタローがぐんぐん出て来た。コウタロー速い。コウタロー速い。トップのホタルノヒカリけんめいの疾走。これをコウタローが必死に追いかける。 コウタローが追いつくか、ホタルノヒカリが逃げ切るか、コウタローかホタルノヒカリ、ホタルノヒカリかマドノユキ、あけてぞけさは別れゆく。 |
ところが奇跡か 神がかり
いならぶ名馬を ごぼう抜き
いつしかトップに おどり出て
ついでに騎手まで 振り落とす
走れ走れ コウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ 走れコウタロー
追いつけ追いこせ 引っこぬけ
走れ走れ走れ走れ 走れコウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ走れ走れ 走れコウタロー
追いつけ追いこせ 引っこぬけ
ふりむくと 一人の少年工が立っている 彼はハイセイコーが勝つたび うれしくて カレーライスを三杯も食べた ふりむくと 一人の失業者が立っている 彼はハイセイコーの馬券の配当で 病気の母に 手鏡を買ってやった ふりむくと 一人の車椅子の少女がいる 彼女はテレビのハイセイコーを見て 走ることの美しさを知った ふりむくと 一人の酒場の女が立っている 彼女は五月二十七日のダービーの夜に 男に捨てられた ふりむくと 一人の親不孝な運転手が立っている 彼はハイセイコーの配当で おふくろをハワイへ 連れて行ってやると言いながら とうとう約束を果たすことができなかった ふりむくと 一人の人妻が立っている 彼女は夫に隠れて ハイセイコーの馬券を買ったことが たった一度の不貞だった ふりむくと 1人ピアニストが立っている 彼はハイセイコーの生まれた三月六日に 自動車事故にあって 失明した ふりむくと 一人の出前持ちが立っている 彼は生まれて初めてもらった月給で ハイセイコーの写真を撮るために カメラを買った ふりむくと 大都会の師走の風の中に まだ一度も新聞に名前の出たことのない 百万人のファンが立っている 人生の大レースに 自分の出番を待っている彼らの一番うしろから せめて手を振って 別れのあいさつを送ってやろう ハイセイコーよ お前のいなくなった広い師走の競馬場に 希望だけが取り残されて 風に吹かれているのだ ふりむくと 一人の馬手が立っている 彼は馬小屋のワラを片づけながら 昔 世話したハイセイコーのことを 思い出している ふりむくと 一人の非行少年が立っている 彼は少年院の中で ハイセイコーが強かった日のことを みんなに話してやっている ふりむくと 一人の四回戦ボーイが立っている 彼は一番強い馬は ハイセイコーだと信じ サンドバックにその写真を貼って たたきつづけた ふりむくと 一人のミス・トルコが立っている 彼女はハイセイコーの馬券の配当金で 新しいハンドバックを買って ハイセイコーとネームを入れた ふりむくと 一人の老人が立っている 彼はハイセイコーの馬券を買ってはずれ やけ酒を飲んで 終電車の中で眠ってしまった ふりむくと 一人の受験生が立っている 彼はハイセイコーから 挫折のない人生はないと 教えられた ふりむくと 一人の騎手が立っている かつてハイセイコーとともにレースに出走し 敗れて日曜日の夜を 家族とも口をきかずに過ごした ふりむくと 一人の新聞売り子が立っている 彼のひき出しには ハイセイコーのはずれ馬券が 今も入っている もう誰も振り向く者はないだろう うしろには暗い馬小屋があるだけで そこにはハイセイコーは もういないのだから ふりむくな ふりむくな うしろには夢がない ハイセイコーがいなくなっても すべてのレースが終わるわけじゃない 人生という名の競馬場には 次のレースをまちかまえている百万頭の 名もないハイセイコーの群れが 朝焼けの中で 追い切りをしている地響きが聞こえてくる 思い切ることにしよう ハイセイコーは ただの数枚の馬券にすぎなかった ハイセイコーは ただひとレースの思い出にすぎなかった ハイセイコーは ただ三年間の連続ドラマにすぎなかった ハイセイコーは むなしかったある日々の 代償にすぎなかったのだと だが忘れようとしても 目を閉じると あの日のレースが見えてくる 耳をふさぐと あの日の喝采の音が 聞こえてくるのだ
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