[フォーマット - 次世代DVDとハイグレードDVD]
DVDのフォーマットには通常のDVDのほかに、
次世代DVDとハイグレードDVDがあります。
フォーマットによって再生に対応する機器が異なります。詳しくは
フォーマットと再生対応機器についてをご覧ください。
次世代DVD
次世代DVDとは、
通常のDVDよりも容量が大きいディスクメディアの総称です。
容量が大きいため、
高音質と高画質の映像をお楽しみいただけます。
次世代DVDにはHD DVDとBlu-ray Discがあります。詳しくは、
次世代DVDバイヤーズガイドを
ご覧ください。
ハイグレードDVD
ハイグレードDVDとは、通常のDVDよりも画質と音質を向上させた高音質DVDです。ハイグレードDVDには以下のものがあります。
1. アルティメット・エディション: スクイーズ収録(注1)の高画質に加え、5.1chの高音質が堪能できるホームシアター向けのDVDです。ディスク2は、コンテンツ満載の映像特典を収録したデジパック(注2)仕様コレクターズ・アイテムとなっています。
2. SUPERBIT: 映像本編そのものの高画質とオリジナルの高音質(DTSとドルビーデジタルでの5.1chサウンド)を徹底的に追及したハイクオリティDVDシリーズです。
3. Hi-Bit Edition: 本編映像以外のものは収録せず、映像と音声データのみに容量を割り当てたDVDです。メニュー画像を静止画で構成したり、本編映像にHDテレシネ(注3)からのマスターを使用したりするなど、高画質と高音質にこだわった仕様となっています。
注1:スクイーズ収録とは、映像を収録するときの方法の1つで、映像を横方向に圧縮して収録することです。スクイーズ収録された映像をワイドテレビで再生すると、映像は画面いっぱいに表示されます。
注2:デジパックとは、良質の台紙の上にプラスチックのトレーを貼り付けたパッケージのことです。
注3:テレシネとは、フィルム映像をDVDやビデオに変換することです。HDテレシネでは、高画質の映像がDVDやビデオに変換されます。(HDはHigh Definitionの略で、テレビなどにおける高解像度のことです。たとえば、テレビにおけるハイビジョン放送がこれに相当します)
[リージョンコード]
DVDソフトおよびプレーヤーには、市場シェアを守る目的からリージョンコードが設定されています。DVDソフトを再生するには、そのソフトと同じリージョンコードを持つプレーヤーが必要です。
リージョンコードと対応地域は以下のとおりです。
リージョン1: 米国、カナダ ※日本国内用(リージョン2)のDVDプレーヤーでは再生できません。
リージョン2: 日本、欧州、中東、南アフリカ、エジプト
リージョン3: 東アジア、東南アジア、香港
リージョン4: オーストラリア、中東、カリブ諸国、南米
リージョン5: 旧ソビエト連邦諸国、北朝鮮、モンゴル、南アジア、アフリカ諸国
リージョン6: 中国
注意: ソフトによっては、すべての地域で再生できるリージョンフリーのものもあります。リージョンフリーの輸入版DVDは、商品によって日本国内で製造されたDVDプレーヤー(PlayStation2、PLAYSTATION3、パソコン内蔵のDVDドライブを含む)では再生できない場合があります。
[映像規格]
1. 映像方式:
ビデオやDVDの映像方式は、地域別で以下のように分かれています。なお、ヨーロッパと日本のリージョンコードは同じですが、映像方式が異なるため再生できません。
NTSC: 日本、アメリカ、カナダ
PAL: 英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、その他
SECAM: フランス、ロシア、東欧諸国、その他
2. 画面アスペクト: 画面アスペクト(画面サイズの縦横比)の種類は以下の3つです。
スクイーズ(16:9):映像を左右から圧縮して収録されたものです。ワイドテレビ(16:9)では自動的に画像が引き伸ばされ、通常のテレビ(4:3)では上下に黒い幕場が出ます。アナモフィック、マルチアスペクトとも呼ばれます。
レターボックス(LB):製作時のサイズを圧縮せずにそのまま収録したものです。通常の4:3比のテレビでは上下に黒い幕が出るところからレターボックスと呼ばれます。
スタンダード(4:3):通常のテレビの画面サイズで収録されたものです。映画自体がシネマスコープやビスタサイズで製作されている場合、左右部分が切り捨てられます。
[音声規格]
主な音声規格は以下のとおりです。
1. Dolby Surround: 多くのビデオやレーザーディスクに見られるサラウンド音声フォーマットです。左・右・センター・サウンドの4つのトラックがいったん2トラックに合成されてから、Pro Logic仕様のホーム・シアター・システムによって再び4チャンネルにデコードされます。
2. Dolby Digital 5.1: 5つのチャンネル(右フロント・左フロント・右リア・左リア・センター)と、より深い低音を与えるサブウーファー・チャンネルによって構成されています。リアスピーカーがステレオ化されたことでリアルな臨場感を得ることができます。5.1ch音声を最大限に楽しむには、ホームシアターなどのサラウンドシステムが必要です。
3. DTSデジタルサラウンド: デジタル・シアター・システムズ社が開発したマルチチャンネルデジタル信号フォーマットです。DTSはドルビーに比べてより多くのメモリー量を必要としますが、その音質はドルビー5.1より優れているとされています。DTSフォーマットのサラウンド音声を楽しむためには、DTS対応のプレーヤーおよびアンプが必要です。
4. PCM: 圧縮を行っていないため、より忠実な音を再現できるデジタル・ステレオ・サウンドトラック・システムです。再生時には左右2つのフロントスピーカーから音が出力されます。
[字幕]
DVDには最大32種類の字幕を収録できます。主な字幕は日本語と英語ですが、ソフトによっては何ヶ国語もの字幕が収録されていることがあります。
日本語吹き替え用字幕とは?
日本語吹き替えを選択したときに音声以外の説明を必要とする場面に表示される字幕のことです。例えば、あるシーンの年代や場所(例:1973年 香港)を表す場合に、日本語吹き替え用字幕が使用されます。
0 件のコメント:
コメントを投稿