厚生労働省からの情報
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/dl/infu100412-02.pdf
H1N1パンデミックと広報・報道
朝日新聞編集委員浅井文和
2010年4月12日
第2回新型インフルエンザ(A/H1N1)対策総括会議
資料2
H1N1インフルエンザの初期報道(2009年4月、メキシコ・米国で患者)
一体、何が起きているのか、どうなっていくのか?
正確な記事を書くため科学的な状況判断に専念した
•頼りになったのはWHOの電話記者会見
–対策の責任者であるケイジ・フクダ博士らが事実とWHOの対処方針を世界の記者に直接説明し、質問に答えた
–取材チームでWHO担当記者を決めて会見を聞き続けた
•WHO、米国CDC、英国保健省などのWeb
•医学誌New England Journal of Medicine等
•国内専門家の意見ウイルス学、臨床、公衆衛生
–WHOやCDCから直接情報を得ている専門家が的確
では、日本のケイジ・フクダ氏は?
•事実と対策を、科学的に、責任をもって語るスポークスパーソンが見えてこなかった
•「日本政府の情報提供はひどくないか?」
(2009年4月30日時点、私の個人的メモ)
–政府関係者が部署ごと人ごとばらばらに違ったことを言っていていいのか?
–米国のwww.pandemicflu.govのようなインターネットを通した一元的な情報提供は日本でもできないのか?
「強毒」「弱毒」というメッセージのぶれ
•H1N1の重症度が国民の注目点。統一した言葉で語ってほしかった。しかし、「強毒型」「弱毒型」という言葉の定義がぶれたまま使われメッセージが混乱した。
•ウイルス学者は、H5N1鳥インフルエンザを「強毒型」、H1N1を「弱毒型」と区別していた。(HA開裂部位のアミノ酸配列の違い)
•一方、政府関係者でも、「スペイン・インフルエンザは最初は弱毒であったのが強毒化した」と説明する人がいた。
–「重症度(致死率)が低かったのが、(何%に)高くなった」が妥当。
–スペイン・インフルエンザH1N1は、ウイルス学者的には「弱毒型」。
•受け手は、H1N1が「恐怖のウイルス」になる不安を感じる。
•米国では重症度で語られ、このような混乱は見られなかった。
一般向けの平易な発信をした米CDC
•新聞記事では、病気の説明や、予防対策などは米CDCのWeb情報を参考に書いていた
•専門家向けのガイドラインだけでなく、一般市民向けに具体的にわかりやすく説明していた
–感染経路と予防方法、手洗いの方法
–病気の症状、ハイリスク者、治療方法など
•日本の政府系Webも平易な一般国民向け情報を早く提供できるように工夫してほしかった
国立感染症研究所の情報提供
•専門家と記者の意見交換会が有効だった
–パンデミック前から感染研の専門家と記者との間で感染症に関する意見交換会を開催していた
–豚インフルエンザH1N1の発生で頻繁に開催→科学的でわかりやすい記事に繋がった
•サーベイランス情報の提供現状把握に有効
•家庭でできる予防法などを、子どもでも理解できる親しみやすい動画番組
新聞での情報伝達の工夫
•マスク姿の写真を頻繁に載せて良いのか?
–マスクをつけている人々の写真が頻繁に載った
–街ではマスクの品薄が起きている
–そもそも、普通のマスクは感染予防になるか?
–では、手洗いの写真を載せよう
•小さな連載記事で継続的に事実を伝える
–「よく効く知識」(19回、大阪本社版)
–「新型インフルワクチン」(24回)
–「新型インフルどう対応」(22回)
H1N1パンデミック発生前の理解
これから起こってくるパンデミックがどんな事態になるのか、国民に正しく伝わっていたか?
必要以上に恐怖感を煽ることはなかっただろうか?
訓練も「恐怖のウイルス」の想定だけで良かったのか?第4回新型インフルエンザ対策総合訓練、愛知県で=2009年1月、浅井撮影
国の総合訓練(2009年1月13日)
•第4回新型インフルエンザ対策総合訓練
•愛知県・知多厚生病院で実動訓練を実施
•場面①最初の患者発生(海外から帰国)
•場面②発熱外来で患者の振り分け
–患者数は8人1人ずつ医師の診察を受ける
•患者が多発する事態を想定した訓練はなかった
→パンデミック訓練なら、これが必要ではないか?
米国の被害想定は5段階
•重症度の事前
予測は不可能
•致死率2%以上
スペインかぜ級
•0.1~0.5%
アジアかぜ級
•0.1%以下
季節性並み
CDC: Interim Pre-pandemic Planning Guidance: Community Strategy for Pandemic Influenza Mitigation in the United States, 2007
パンデミック対策の基本は「封じ込め」
ではなく、被害軽減(mitigation)
流行のピークを下げ、遅らせる
季節性インフルエンザでやっている対策の延長線上にパンデミック対策を置く
///
WHOの情報がまったく出ていない・・・
何なの? 意味が分からない
新型インフルエンザは世界的に流行するから、大問題である・・・
一番重要な情報が抜けている。
新型インフルエンザとは何か?
流行の度合いを示すパンデミック・レベル6とは何か?
これを元に防疫体制を取ったはず・・・
このような情報が、意味不明な情報と呼ぶ・・・
まるで、憲法を逸脱した「迷惑防止条例」と同じようなものである・・・
根本が抜けていて、枝葉末端ばかりの話・・・
フォトレポート
2009年6月12日
国会議事堂内閣議室前
WHOがインフルエンザパンデミック警戒レベルをフェーズ5からフェーズ6に引き上げたことに伴い会見を行う舛添厚生労働大臣 |
6月12日、舛添厚生労働大臣は、WHOがインフルエンザパンデミック警戒レベルをフェーズ5からフェーズ6に引き上げたことに伴い、会見を行いました。
大臣はまず、フェーズ6とは、複数の地域において、地域(コミュニティ)レベルでの継続的な感染拡大が見られる状況を指すものであり、ウイルスによる健康被害の深刻度が増したということではないということを断った上で、我が国における今後の感染拡大の可能性について触れ、「地方自治体や医療関係者などと十分な協力・連携をとって、万全の備えに努めてまいります」と表明しました。「警戒を怠ることなく、正しい情報に基づき冷静に対応していただきたい」舛添大臣は国民のみなさまにこのように呼びかけております。
(健康局結核感染症課)
新型インフルエンザに関する報道発表資料
○2010年7月2日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:805KB)
○2010年6月30日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:286KB)
○2010年6月28日
新型インフルエンザ(A/H1N1)の輸入ワクチンに関する契約変更について(
PDF:275KB)
○2010年6月25日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:816KB)
○2010年6月23日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:273KB)
○2010年6月18日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:965KB)
○2010年6月16日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:48KB)
○2010年6月11日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:539KB)
○2010年6月9日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:46KB)
○2010年6月4日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:878KB)
○2010年6月2日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:48KB)
○2010年5月28日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:489KB)
○2010年5月26日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:48KB)
○2010年5月21日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:817KB)
○2010年5月19日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:150KB)
○2010年5月14日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:493KB)
○2010年5月12日
新型インフルエンザ患者の国内発生について(
PDF:300KB)
○2010年5月11日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:904KB)
○2010年4月30日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:675KB)
○2010年4月30日
新型インフルエンザワクチンの接種後副反応報告及び推定接種者数について(
PDF:379KB)
○2010年4月28日
新型インフルエンザ患者の国内発生について (
PDF:145KB)
○2010年4月23日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:96KB)
○2010年4月21日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:47KB)
○2010年4月16日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:784KB)
○2010年4月14日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:150KB)
○2010年4月9日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:100KB)
○2010年4月7日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:220KB)
○2010年4月2日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:356KB)
○2010年3月31日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:540KB)
○2010年3月26日
新型インフルエンザ(A/H1N1)に係る対策の見直しについて(
PDF:791KB)
○2010年3月26日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:426KB)
○2010年3月26日
宮城県におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:161KB)
○2010年3月26日
新型インフルエンザワクチンの接種後副反応報告及び推定接種者数について(
PDF:486KB)
○2010年3月26日
新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン出荷に関するお知らせ等について(
PDF:389KB)
○2010年3月26日
新型インフルエンザ(A/H1N1)の輸入ワクチンに関する契約変更について(
PDF:106KB)
○2010年3月25日
愛知県におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:223KB)
○2010年3月25日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:539KB)
○2010年3月24日
静岡市におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:198KB)
○2010年3月24日
東京都におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:203KB)
○2010年3月19日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:434KB)
○2010年3月17日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:537KB)
○2010年3月15日
新型インフルエンザ感染者の死亡について(198例目)(長野県)(
PDF:157KB)
○2010年3月12日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:748KB)
○2010年3月12日
北海道札幌市におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:232KB)
○2010年3月11日
福岡県北九州市におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて(
PDF:203KB)
○2010年3月10日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:538KB)
○2010年3月5日
インフルエンザ定点報告について(
PDF:777KB)
○2010年3月5日
新型インフルエンザワクチンの接種後副反応報告及び推定接種者数について(
PDF:331KB)
○2010年3月4日
新型インフルエンザ感染者の死亡について(197例目)(兵庫県神戸市)(
PDF:135KB)
○2010年3月3日
新型インフルエンザ感染者の死亡について(196例目)(北海道札幌市)(
PDF:163KB)
○2010年3月3日
新型インフルエンザ患者国内発生について(
PDF:530KB)
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