そろそろ、アームレースに終止符を打つべき・・・
アマルガメイション合金の法則では・・・
人種、民族、文化、文明は、利点と難点を持っている。難点は捨て去り、利点を生かす。
人類が、生命ができる限り、生き残るにはそれしかない。
捨て去るべきアイテムのひとつがアームレース(軍拡競争)である。
アームレースの果ては、人類の自滅である・・・
アームレースを、協力関係、パートナーシップ、互恵関係に変えるトキが来た・・・
人類以外でも、アームレースに似たことを行う。いわゆる、同盟である。
他の種が同盟を組むから、人類も同盟を組むというのでは、無意味である。
他の種を見て、人類の欠点を見出し、悪癖に終止符を打つべきである。
他の種は、人類ほどは、欲が深くない、「がめ」すぎない・・・、独り占めしない・・・
フロイトが言えば、人の行動は、リビドー(性欲)に支配される、じゃなかったっけ?
人は、知恵を持って、欲望をコントロールすべきである。
人類の知恵が集まったもののひとつが、法である・・・
以下は、他の種のお話・・・
私がバーモントの田舎で、この本を書いているときのことだ。小さな赤リスが自分の縄張り(テリトリー)の中の鳥の餌場で、毛づくろいをしながら、エサを二度食い尽くした。繁殖期以外は、赤リスはただ一匹で生きていて、縄張りの中の鳥の餌場を厳しく守っている。他の赤リスから巣穴を守って、場合によっては、大型の灰色リスをも撃退する。今年の春には、赤リスの気持ちが少しの間だけ動くだろう。しかし、気持ちが動く相手は、赤リスのメスに対してだけで、他のオスが縄張りに入ってくると戦うだろう。これは哺乳類のオスの典型的な行動で、単独で縄張りを持ち、交尾の期間中は同類のメス以外は徹底的に排除する。
赤リスとは違って、群れを作る哺乳類もいる。群れで社会的に生きるが、イルカのようにオス同士では群れを作らない。群れは、一頭のオスと数頭のメスで構成され、複数のオスとメスが群れを作ることはめったにない。人類にもっとも近いチンパンジーの群れは、コミュニティーを作る。多くの場合は、コミュニティーの中には複数のオスがいて、オス同士で長い時間をかけて、順位争いをしながら、他のオスとの関係を築く。上下関係が厳しくて、オス同士で戦い、ときには、激しく戦うこともある。だが、オス同士で協力することもあるし、徒党を組んで他のオスと戦うこともある。たとえば、二位のオスがボスの手助けをして、コミュニティー内のオス軍団の反乱を鎮圧することもある。
チンパンジーは多数のオスで手を組むこともある。複数のオスが数頭で徒党を組んで、コミュニティー内の
「国境警備」
をすることもある。
警備隊はテリトリーの境界に沿って静かに移動し、近隣に棲む群れのサインに聞き耳を立てて、近隣のオスと出くわしたときには殺すこともある。メスと出会うと、その子ども(近隣のオスの)を殺すかもしれないし、成り行きでメスも怪我をするかもしれない。その結果、メスが警備隊の群れに加わることもある。つまり、チンパンジーのオスは、他のオスと戦うために、コミュニティー内外で協力する。
アフリカのライオンのオスは群れを作り、メスは姉妹と、娘と、従姉妹と、叔母で群れを作るのが普通だ。メスは共同で子育てをするが、授乳さえも協力して行う。オスは二頭から六頭くらいで群れを作り、協力して群れを支配する。最初は、協力して古い世代のオスを追放する。死に至る争いを繰り広げることもあれば、追放したオスの子どもを皆殺しにすることもある。そして、群れが安定すると、オスはメスが発情するのを待つ。つまり、メスが充分に栄養を取って、発情期になるのを待つ。子どもを養育していないメスの発情期は早まり、新しいオスは交尾する機会を得て、新しい世代の子どもを残す。そして、ふたたびオス同士で協力して、他のオスと争いを繰り広げる。
メスのライオンが、
争いに寛大な理由は何か?
自分の子どもを殺したオスと交尾する理由は何か?
単に選択の余地がないということが、その答えだと思われる。メスの影響が多くのオスに及んでも、恩恵を受けるオスは数が少なくて、メスは勝者との交尾にしか関心を持たない。メスが勝者の子どもを育てて、息子が勝者の能力を受け継ぐのが、ライオンの社会システムだ。
オスが数頭いる場合に、
メスはどのオスと交尾するか?
オスライオンは、普通は、兄弟と従兄弟と血縁者で協力して、メスの群れを支配する。つまり、オス同士の遺伝的な共通点が多いということだ。遺伝学的には、兄弟なら遺伝子の約半分は共通する。進化論的には、オスは遺伝子を次世代へ伝えることを目標にする。その場合、遺伝子が本人のものだろうが、兄弟のものだろうが大差ない。
ようするに、オスが結束する目的は、他のオスと争うことだ。チンパンジーは、コミュニティー内でも、コミュニティー間でも、他のオスと協力して争いあう。ライオンは、他のオスからメスの群れを奪って、協力して守る。結束の背後にある基礎理論を考えると、シャーク湾のオスのイルカの結束には大いに興味がわく。努力して詳しく観察して初めて、イルカのオスの結束を解明できる。一九八六年の八月にそのヒントが芽生えた。
九章 男たち 147
オスはどうめいをくむ
オスはたたかう
リチャードが観察結果の意味合いを理論的に説明した。彼はミシガン大学で進化論の研究をしていて、オス同士で争うか、あるいは、協力したときに、オスがどのような犠牲と恩恵(繁殖の成功)を得るかを整理していた。動物王国では、オス同士でめったに協力しないが、イルカはオス同士で協力するので、リチャードは熱狂した。
夏の終わりに、三人の科学者が訪ねてきた。私にとっては、動物行動学研究の永遠のヒーローたちだ。アーヴ・デボーはハーバードの文化人類学部長で、一九六〇年代に類人猿を研究したパイオニアだ。カラハリ砂漠のカン・ブッシュマンと、中央アフリカのピグミーの行動研究も行なっている。リチャード・ランガムはミシガン大学教授で、ジェーン・ゴダールのゴンベ川保護区で、生態学的観点からチンパンジーの行動を研究して、マッカーサー賞を受賞したばかりだった。バーブ・スマッツもミシガン大学教授で、ゴンベで研究して、“Sex and Friendship in Baboons”のタイトルの魅力的な本を出していた。三人が訪れたおかげで、イルカの観察は力を得て、私たちには自信もわいてきた。イルカを観察するときに、科学的な手法を導入する上での不可欠なリーダーシップについても教えてくれた。
・・・
・・・
それからの二年間は、毎日のように、オス同士の驚くべき複雑な関係が発見できた。オス同士で群れを作って協力する性質があった。そこで、オスの同盟を
「アライアンス(同盟)」
と呼ぶことにした。オスは協力してメスに
「種つけ」
をする。
最初にメスを選んで、そのメスを群れから拉致して追いまわすのが、典型的な種つけだ。オスの群れは、メスの周りで示威行動をして、メスの背後を並んで泳いで、ノッキングする。メスの生殖器をチェックして、マウンティングもする。種つけは荒っぽいことが多くて、オスの群れは発作的に頭を上下させて、メスに向かって叫び声を上げる。攻撃がエスカレートすることも多く、メスを追いかけ回すこともある。通常、メスは、数時間から数週間だけオスの群れといっしょに過ごす。
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オスの政治的な世界は、群れ同士の協力によって複雑化する。オスは、自分の群れの中で関係を築くだけでなく、二次同盟の中でも協力関係を築かねばならない。イルカがさまざまな協力関係を築く発見は重要だ。哺乳類のオス同士はめったに協力せず、長期間の協力関係を結ぶことはほとんどない。二頭か三頭で群れを作り、さらに他の二頭か三頭の群れと協力関係を結ぶ哺乳類で知られているのは、イルカと人だけだ。
たとえば、猟師の社会では、二人の兄弟が資源を分け合って助け合う。兄弟は、村の他の小さな集団と協力関係を結び村を守ることもある。他の村連合や近隣の部族に対抗するために、いくつかの村が共同戦線を張ることもある。さらに、現代社会では、共同体が幾重にも重なり、民族国家のような組織を築いている。後になって
「ワウ・クラウド(群集)」
と呼ぶオスの群れがあることが分かったが、
この時点では、オスの複雑な関係を調べ尽くしていなかった。約十四頭からなる「ワウ・クラウド」は、それまでの群れのパターンと一致しなかった。ワウ・クラウドに出会うと、オスは全員が必ずそろっている。ワウ・クラウドにはペアもいるが、ペアの組み合わせが変わることもある。また、二頭か三頭からなる仲間関係は安定していないし、二次同盟も作らない。リチャードはワウ・クラウドの構造を整理しようと決心した。ワウ・クラウドの観察に専念して、数年間の研究をした結果、その構造を「スーパー・アライアンス(超同盟)」と結論づけた。イルカは、同盟や二次同盟を作るが、スーパー・アライアンス内の仲間関係は安定してない。
同盟の発見と、同盟同士で協力関係を結ぶという発見には驚いたが、シャーク湾でのさまざまな協力関係のすべては分かっていなかったし、いまだに、分かっていないのかもしれない。
オスはたたかう
ホーリフィンを奪われた後、スナッブノーズ、ビビ、シックルフィンは負け惜しみで興奮していた。あきらかに敗者だった。アンドリューと私は、ボートに飛び乗って、スナッブノーズ、ビビ、シックルフィンを追った。リチャードはトリップス、バイト、セタス、ホーリフィンの近くにいた。私たちが三頭に追いつくと、ビビとシックルフィンは、激しく愛撫しあっていた。戦いに負けたので互いを再確認しなければならないようで、人の行動にたとえれば、露骨な負け惜しみに見えた。人にたとえると、こんなことをしゃべっているのではないか。
「いやあ、なかなかいい勝負だった。今までで、一番タフな戦いだった・・・。卑劣なチンピラからホーリフィンを取り返すぞ。いいかい、シックルフィン。そうさ、シックルフィン。ビビ、そうだよな、取り返すぞ」。
彼らが人ならば、互いに肩をたたき合っているだろう。イルカたちは距離を保ったままでトリップス、バイト、セタス、ホーリフィンの後を追った。ボートへ近寄ってきて、バウ・ライディング(へさき乗り)をして、神経質に素速く動いた。ピリピリしたイルカの感情が伝わってきた。
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メスの繁殖期間が長いこと(せいぜい四年に一度だけ一頭の子どもを育てる)を考えると、交尾可能なメスの数が繁殖期に少ないので、オスは三頭の群れを作るのだろうと考えた。受胎可能なメスが手に入りにくいので、オスたちは子孫を残すために、数少ない交尾の機会をめぐって激しく争う。多くの動物の交尾の機会をめぐる争いについては分かっている。オスは激しい戦いを繰り広げて、戦闘能力を高めるために、進化して犬歯や体格を大型化させた。
極端な例はゾウアザラシだろう。オスの体は巨大で、体重はメスの数倍はあって、大きな犬歯を誇っている。オスが大きすぎるので、交尾のときに、メスが負傷することもある。メスは繁殖期に大群になって浜辺に集まり、オス同士で命をかけて戦う。戦いの結果として、一頭のオスだけが勝者になり、ハーレム全体を支配して、数十頭の子孫を残す。敗者は(ほぼ)一頭も子孫を残せない。子孫を残せる確率がかなり低いので、争いは激しさを増す。
単独行動するオスのイルカは、メスと交尾するのに四苦八苦するようだ。メスの方は受け身でいるだけだ。オスはメスをその気にさせて、メスの目がオスから離れて、メスに隙があるときにだけ交尾できる。オスはメスが逃げ出さないようにしなければならない。セミクジラの場合は、数頭のオスと一頭のメスで交尾する。メスはやる気満々のオスに囲まれて、オスに近づいたり離れたりしながら、自分のお気に入りのオスを決める。オス同士で具体的な協力はしないが、数頭のオスでメスが逃げないように協力する。オス単独ではメスと交尾できない。
イルカの場合も似た状況で始まり、やる気がないメスと交尾するために、数頭のオスで協力しなければならない。これがイルカが協力関係を築くようになったきっかけだと言える。二頭で協力すれば、他のオスを追い払うのに有利だが、メスと交尾して子孫を残す機会は半減する。しかし、単独でたくさんのオスと争うよりは、交尾できる可能性が高い。
オスが二頭で協力して、単独のオスを打ち負かすと、当然のことだが、他のオスも同じように二頭で協力するようになる。みなが二頭で協力するようになり、協力による有利さは減る。
もし、第三の協力者をくわえると、どうなるだろうか?
三頭で協力するほうが有利になる。だが、他の競争相手も、三頭目を仲間に入れるだろう。そして、三頭で同盟するのが当たり前になる。ひとつの同盟が他の同盟と二次的協力関係を結ぶと、数が倍増して有利になるが、競争相手も同様の協力関係を結ぶ。進化生物学者はこのような拡大を
「アーム・レース(軍拡競争)」
と呼ぶ。
イルカのオスが核兵器を作る手段を持たないことを神に感謝したい。
私たちが、オスのイルカは生殖時にメスを捕えて、交尾の機会を独占する、と報告したときのように、イルカの行動の
「ダークな面」
は、ショックを伴って受け取られる。
私たちが発見したオスのイルカの行動は、私個人としては、イルカへの尊敬を減ずるよりも、むしろ増やした。イルカは人以上のものでもなく、人もまたイルカ以上のものではない。イルカの行動は不思議で、複雑さや、深さや、繊細さに満ちていて驚くばかりだ。イルカは必ずしも親切で優しいだけではなく、同時に悪質で利己的でもある。人の基準では
「不道徳」
とさえ言えるが、
イルカも人と同じく、さまざまな面を持つ複雑な生き物だ。
・・・
・・・
私たちは、人の最大の敵は人である、という考えに落胆する。だが、これは事実だ。大虐殺、戦争、民族紛争、無差別殺人などで、人に殺される人の数を見れば分かる。
同様のことが、イルカが知能を進化させる際に起きたのだろうか? イルカは魚を食べる肉食獣であると同時に、自身も容赦なく大型のサメやシャチに捕食される。イルカは群れを作って、協力して捕食すると同時に、協力して自分たちの身も守る。
12/31/2009
善人なおもて往生をとぐ、いわんや、悪人をや - 親鸞
善人とは、偽善者である
悪人とは、正直者である
悪党とは、つるんで、悪事を働く => 地獄行き
最重要ポイントは?
法を破らないこと・・・ だと思いますが・・・
法の精神 - モンテスキュー
社会契約論 ― ルソー
仏法 - 釈迦
イスラム法 - ムハンマド
バイブル - イエス
十戒 ― モーゼ
馬鹿とキチガイはかみひとへ、神人へ
KamiHitoHe AO
かみひとへ、あお
法でさえも、時代と合致しなくなれば、変更をすべき・・・
人には、完ぺきな法など作れない・・・ 神さまじゃないから・・・
........THERE'S NOTHING THAT'S PERFECT, WE CAN'T EXPECTED EVERYTHING TO BE PERFECT... IF THERE IS SOMETHING PERFECT, IT MIGHT BE WHOLE UNIVERSE.
完璧なものなどない。われわれは完璧であることを期待できない。もしも、完璧なものがあるとすれば、それは宇宙全体であるのかもしれない・・・
...
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軍隊は、洋ナシだ - フルーツ
フルーツは、果実だ。軍隊は、果実を破壊する - 軍神
ナシは、ペーだ。ペーは、舟だ - ハングル語
舟は、貿易や、漁に使う - 縄文人
舟は、戦いに使う - 軍隊
Who is the Apes?
They are King's family!
I cannot Judge Which is the Apes...
Who is the Apes?
Because Japanese have the Army...
太古のお釜の掘り愛
Wanted!
I cannot Judge Which is the Apes...
Aoyagi YoSuKe
Creator
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