為替問題

１．温家宝の主張

対US$

為替の問題は金融システム、経済システムの構造的な問題である

中国が安定しなければ、世界経済も安定しない

中国は改革開放を進める、対US＄については、合理的に判断している

対ユーロ

ユーロのバローゾの論調は比較的良かった

ユーロは東ヨーロッパ、さらにはロシアがある

そのバランスの中で、対ユーロ貿易がある

この辺りがミソなのでは


そして、中国は新興国・・・

日本が変動為替に移行したトキ、急速に円高が進んだはず

日本はこの点を主張するしかない


とにかく、論と指標で経済を語って、中国の主張の不備をつくしかない

だが、日本の為替介入は対元ではない、対US$である

この点を忘れたら、論も指標も無意味である


つまり、円がUS$の支配下にあることを意味している


２．ガイトナーの主張

中国の元が相対的に安いので、貿易不均衡が生じている

これは、対元の為替・・・

ところが、日銀の介入、さらには、為替の切り下げ競争が始まる


つまり、変動為替と言いながらも、為替の操作を意図的にできることを意味する


変装相場の国でも、為替の操作ができるなら、中国と大差なし・・・


問題はどの国でも、意図的に為替の操作ができることを意味している

各国の中央銀行が為替の操作をできる、すなわち、中国と同じ立場である


ただし、G7の立場は、意図的な為替操作を行わずに市場原理に従うとしている


だから、日本が単独で為替介入をすることは許されない


日本の為替操作は対US$、つまり、日本の基軸通貨はUS$であって、円はローカルマネーだということ


だから、米中の成り行きを見守るしかない


そして、中国が為替を切り上げて、アメリカの景気が回復するなら、日本もアメリカに連動して、景気が回復する


結局は日本もアメリカの消費に依存した、輸出型の経済構造

だが、今や、貿易相手は中国の方が上

結局、対US$で、円高になると、対元の為替差損も発生する


元　＞　US$　＞　円

経済構造の公正さから言えば、日本はG7に歩調を合わせるしかない


日本はアメリカへも、中国へも輸出して、貿易黒字を計上している


だから、ガイトナーが内需拡大をして、アメリカへの輸出を減らしてくれ、、と要求してきた


つまり、買う側のお客さんが強いのである


中国のカネ持ちが欧米の高級品を消費して、貧乏人が工場で低賃金で働く

だから、ホンダなどのストにより、メイドインチャイナの価格が上昇すれば、中国からの輸出は自ずと減る


各国の主張、つまり、G7と中国の主張は論とスジが通っている


だったら、変動為替相場を取っている国を規制しなければならない

変動為替相場の国へ、為替相場の意図的な操作を禁じる　－　G7


その上で、元の切り上げを要求しなければ、ガイトナーの主張も、弱体化する


変動為替の国でも、為替操作をしている、中国も為替操作をする権利を有する



どうするの？　ガイトナーさん、G7の方々へ


AO