ロシアが表明した

ルーブルの金融センターはモスクワである　－　メドベージェフ


将来の通貨統合に備える　－　メドベージェフのブレーン

“モスクワ 金融センターに”

10月22日 5時39分 

ロシアのメドベージェフ大統領は、首都モスクワの新しい市長にソビャーニン副首相が就任するのに際して、モスクワを国際的な金融センターに発展させる考えを明らかにし、再来年の大統領選挙をにらみ、経済力の強化に向けて、てこ入れを図る姿勢を示しました。

ロシアのメドベージェフ大統領は、先月、対立していた有力政治家で、１８年間、モスクワ市長を務めたルシコフ氏を解任し、後任の市長候補にプーチン首相の側近で副首相のソビャーニン氏を指名しました。モスクワ市議会で、２１日、ソビャーニン氏の市長就任が承認され、このあと行われた就任式で、メドベージェフ大統領は「モスクワをユーラシアの金融センターにする」と述べました。そして、ソビャーニン新市長に対して「モスクワのビジネス環境を改善するために、必要なことは、すべて行うべきだ」と述べ、複雑な許認可の手続きを簡素化することや、汚職対策、深刻な交通渋滞の解消などを通じて外国企業のモスクワ進出を促して行きたい考えを強調しました。メドベージェフ大統領は、アメリカ西海岸にあるＩＴなど先端産業の集積地「シリコンバレー」のロシア版をモスクワ郊外に建設する計画も進めており、再来年の大統領選挙をにらみ経済力の強化に向けて、てこ入れを図る姿勢を示しています。