建築家とは、設計者です。設計情報の生産者です。
「建築界のノーベル賞」とも言われるアメリカのプリツカー賞のことしの受賞者に、東日本大震災の被災地の集会所「みんなの家」などの設計を手がけた日本人建築家の伊東豊雄さんが選ばれました。
プリツカー賞は、建築学の分野で世界で最も権威があり、「建築界のノーベル賞」とも言われています。
アメリカの審査委員会は、17日、ホームページで、ことしは世界的な日本人建築家の伊東豊雄さんに贈ると発表しました。
伊東さんは71歳。
これまで、東京・杉並にある劇場「座・高円寺」や、図書館などが入った仙台市の公共施設、「せんだいメディアテーク」などを設計しました。
また、東日本大震災で被災した人たちに憩いの場を提供しようと、岩手県陸前高田市などに建設された集会所「みんなの家」の設計も手がけました。
今回の伊東さんへの授賞理由について審査委員会は、「40年以上にわたり、傑出した建築物を生みだし、建築の持つ可能性を追求してきた」としていて、被災地での取り組みについても、「社会に対する責任感が表れたものだ」と評価しています。
日本人がプリツカー賞を受賞するのは、2010年に妹島和世さんと西沢立衛さんが受賞して以来、3年ぶり5回目です。
プリツカー賞を受賞した伊東豊雄さんはNHKの電話インタビューに対し、「自分の設計した建築物が革新的でありながら、利用する人たちの居心地のよさを考えている点が評価されたと聞いており、大変光栄に思っている」と受賞の喜びを語りました。
また、「東日本大震災以降たびたび被災地に入っているが、改めて建物とは何かということを考え直すきっかけとなった。被災地の人たちの心を和らげる建物をこれからも作り続けていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130318/t10013266641000.html
0 件のコメント:
コメントを投稿